九州大学大学院 生物資源環境科学府 修士課程
生命機能科学専攻 システム生物学教育コース 概要
(平成30年度よりシステム生物工学教育コースに変わりました。)
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大学院生物資源環境科学府の構成
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システム生物学教育コース 修士課程の教育ポリシー
(1)教育目的 細胞内の機能素子から構成されるシステムをトップダウン的に理解する方法論を習得し、生体機能を利用した工学的技術の革新に寄与する研究基礎能力養成を目指す。農学領域におけるポストゲノム生命科学の基礎と展開を、生物情報科学、代謝工学、生物遺伝資源学、遺伝子・細胞工学を中心に体系的教育を行う。
(2)養成する人材像 農学分野におけるポストゲノム生命科学に係る専門知識の修得と実践的研究を通じ、化学、食品、医薬、及び環境関連産業界での生物機能を利用した技術開発・革新に寄与できる高度専門技術者の養成を目指している。
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システム生物学教育コース 構成研究室の研究分野(2017年度)
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研究分野所在地:馬出地区ウエストウイング8F
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研究分野所在地:農学部6号館3F
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研究分野所在地:遺伝子資源開発研究センター
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研究分野所在地:旧工学部3号館2F
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代謝システムデザイン
( 教授: 割石 博之)
OMICS プラットフォームの構築, Metabolic Architecture Design System の構築, 木材腐朽担子菌の生物機能に関する基礎および応用研究
研究分野所在地:戦略的研究施設B
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バイオプロセスデザイン
( 教授: 白石 文秀)
メタボロームデータを対象とした大規模代謝反応システムの解析と有用な解析法の開発、光触媒による水と空気の高性能浄化システムの開発
研究分野所在地:旧工学部3号館3F
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生物機能デザイン
( 教授: 古屋 茂樹)
機能ゲノミクスおよび逆遺伝学的手法による遺伝性セリン合成不全の分子病態と、発達期アミノ酸栄養欠乏による脳高次機能障害の分子基盤の解明
研究分野所在地:旧工学部3号館3F
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システム生物学教育コースの特長
1. 理論(ドライ)と実験(ウェット)の研究室が存在し、両分野に対応できる人材を全体で教育する(課題プロジェクト演習等).
2. 各分野の研究対象は多岐にわたる.
3. 各分野は多様な研究背景を持つ.
4. 各教員は多様な研究経歴を持つ.
5. 各院生は多様な大学から来る.
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平成29年度願書受付期間と試験日程
平成30年度入学学生の募集はシステム生物工学コースとなります。
システム生物工学コースは現システム生物学コースに所属する、合成生物学、細胞制御工学、家蚕遺伝子資源学、植物遺伝子資源学、バイオプロセスデザイン、生物機能デザインの6研究室に加え、遺伝子制御学、発酵化学、微生物工学、土壌環境微生物学、微生物遺伝子資源学をあわせた11研究室からなります。
願書受付:平成29年7月18日(火)〜21日(金)予定
試験期間:平成29年8月17日(木)
要項の配布については農学部HP入試情報を参照のこと
過去試験問題は希望者に配付する (事務室へご連絡下さい)
- 試験科目
1)外国語 TOIECスコアシートを出願時に提出
2)専門科目 教育コースごとに出題した問題を選択(専門科目出題範囲)
3)口頭試問
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当コース修士院生の他大学出身者構成比
コース7分野の他大学出身者比率:31.3%(過去3年間)
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コース開講コア科目
1. バイオリソース特論:多様な特性を持つ一群の生物種によるバイオリソース(生物遺伝資源)は、農業等の産業による生物生産と地球環境保全の基盤となるべき国家的・世界的財産である。本学が保有するバイオリソースを主対象にして、バイオリソースの開発、安定的な維持・保存、利用並びに高度化、財産としての管理および順守すべき法令に関する講義を行う。
2.
システム生物化学特論:個体の有する高次機能とそれを制御する分子メカニズムが明らかにされつつある。本講義では、個体の発生から、組織形成、がん、老化、代謝系、免疫系、神経系を制御する分子メカニズムの基本を教授する。
3.
システム生物工学特論:遺伝子ネットワーク、代謝ネットワークおよび細胞内情報伝達ネットワークを対象に、システム生物学の研究戦略であるシステム同定、解析、制御、設計の手法をどのように適用するかについて例をあげて概説する。
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年間予定
1. システム生物学教育コース新歓(4月)
2. 課題プロジェクト演習の開始(6月)
3. M2中間発表(7月)
4. 課題プロジェクト演習発表会(11月)
5. 修士論文提出(2月):論文は副査教員も審査する
6. コース全体での修士論文発表会(2月)
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修士課程修了要件
1. 必修科目をすべて含む30単位以上の履修単位を取得する.
2. 上記単位数を満たすことに加え、筆頭講演者として最低でも1回の学会発表を行うことが望ましい.
- 受験を希望する方は、教員へ事前にメールを出し、コンタクトを取ってください(メールアドレスはHPから入手可)。