「国際フードサイエンス」平成18年度後期
2.「ケミカルエンジニアから見たフードサイエンス」
(Food science from a standpoint of chemical engineer)
外国人招聘・国内招聘実施報告書
(世界戦略的フードサイエンス教育プログラム)
1.招聘期間: 平成19年 3月3日 〜 平成19年3月14日(12日間)
2.招聘者氏名: Dr. Nikolaos A. Katerelos
3.招聘者所属等
(1)国名:Greece ギリシャ
(2)大学・部局・職名等:Hellenic Food Authority (EFET) Training, IT & Communications Directorate,
Specialist Scientist
ギリシャ食品局、教育・情報指導管理部、主席研究員
(3)所在地:Athens 11526 D-70593 Stuttgart, Greece
(4)セミナー等内容(本プログラムへの招聘理由等)
世界戦略的フードサイエンス教育プログラムは学際研究を基盤としており、技術教育に加え社会科学教育を課している。本招聘博士研究者はタンパク質工学、食品科学、食品安全学を専門としておられ、著名な国際学会誌に多くの学術論文を発表している。さらに、同博士はギリシャ国食品局で企業に対して食品安全教育、監督指導する立場にある。本プログラムにおいて、博士のEUにおける食品の安全行政、HACCPを中心として食品安全学に関して本学府の院生に教育をお願いするために招聘するものである。
4.実施状況等(計画が複数あった場合は、必要項目を追加して記入)
(1)セミナー等の名称 :「ケミカルエンジニアから見たフードサイエンス」
(Food science from a standpoint of chemical engineer)
(2)実施時期:平成 19年 3月 5日 ~ 平成19年 3月 9日
(3)実施場所:農学4号館4-610教室
(4)セミナー等の実施と本プログラムへの効果
本講義はNikolaos A. Katerelos博士がこれまで蓄積されてきた豊富な研究とEUでの国際経験を基に構築された講義であった。食品タンパク質の基礎、食品安全衛生特にHACCPに関する理論とEUにおける食品安全衛生行政、さらに英語の論文の書き方など、多方面の分野を取り入れた講義であった。博士のゼスチャーを交えた英語の講義は理解しやすかったと、留学生のみならず、日本人の受講生のあいだで好評であった。さらに、英語による対話形式の講義は通常の講義と趣が異なり、学生には新鮮であったようである。これにより、食品安全衛生に興味を喚起された学生もいて、有意義な講義であったと評価される。受講生の数は3および4年次生、他専攻院生を含めて43人であった。
なお、講義日程と内容は下記の通りであった。
3月5日(月) | 1. 13:30~16:20 Writing a thesis not only on food science: magic number 5 |
3月6日(火) | 2. 10:00~12:00 13:30~16:20 Prot-eins: pro-agonists in the food the cell theatre |
3月7日(水) | 3. 10:00~12:00 13:30~16:20 Keeping food safe: a flight over European regulations |
3月8日(木) | 4. 10:00~12:00 13:30~16:20 Using HACCP as a powerful tool to keep hazards away from food |
3月9日(金) | 5. 10:00~12:00 Sherlock Holmes and food safety auditing techniques 6. 13:00~14:00 A quick history of BSE as a case of bad protein Origami (「世界戦略的フードサイエンス教育」平成18年度シンポジウム 招待講演) |
5.その他
(1)参考資料添付
学生への配付資料はパワーポイントによる講義内容のファイル、及び、ウェブ上にある資料などが配布された。