20年1月24日(木) 3限目 13:00-14:30 防音101教室
赤木政直 氏  株式会社フランソア 技術部  統括課長
    「パン・菓子・その他食品開発の現状」


演者は、最初に商品開発の流れとスケジュールについて解説した。すなわち、消費者の要求に適合するような商品を、適正な数量・価格で適切な時期・場所に供給するかという、マーチャンダイジング会議からはじまり、コンセプトシートを作成するために原材料情報収集や市場調査へと進む。また、同時に年間商品企画のスケジュール表を作成し、商品力の分析を行う。これらの分析に基づき、新商品の試作、原材料安全性の確認、開発チームによる検討会、そして再試作を繰り返す。次の段階として、原料管理基準すなわち納品期限、使用期限そして賞味期限の確認作業を実施、仮基準書の作成、新商品講習会、生産体制(ライン化テスト)の確立へと進み、最後に商品決定会議の結論を得て発売決定に至ることを、実際の行程表と作業結果表を提示して、わかりやすく説明した。そして、食物繊維を配合した新規機能性パンの開発を具体例として紹介した。最後に、これからの食品産業にとっては差別化商品の開発が重要であることを受講者に強調し、教育効果があった。

講義風景 

なし

講義資料

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