平成20年度後期「食品開発学特論」

20年10月10日(金)4限目 14:50-16:20 4号館110教室
尾籠 正己 氏 
イニシオフーズ株式会社 生産本部白岡工場 工場長
(兼)日清製粉グループ本社R&D・品質保証本部基礎研究所中食研究室

「食品メーカーにおけるもの創り」

演者は食品開発のプロセス、安全安心の確保および収益管理について順次解説した。 まず加工食品(製粉関連)がどのように作られていくのかを演者の経験に基づいて紹 介した。そして、食品技術者から観た場合、商品開発計画は「消費者に受け入れられ るか」、「安全性を保証できるか」、「永続性があるか」の3点を常に念頭に置いて 練り上げる必要があると強調し、それぞれ具体例を挙げながら説明した。製品開発に おける基礎研究の重要性とその基礎技術を製品へと落とし込むには、ターゲットの絞 り込み、生産条件の最適化(Man, Machine, Material, Method)、製造原価の低減 化、適正利益の創出が不可欠であると述べた。最後に、受講学生に対して、収益管理 の基本を概説し、「食品開発研究の現場」は「生産の現場」であることを理解させる など、教育効果があった。

講義風景

講義資料