平成20年度後期「食品開発学特論」

21年1月15日(木) 3限目 13:00-14:30 防音101教室
塚脇 博夫 氏
ビジョンバイオ株式会社 代表取締役社長


「最新DNA鑑定技術による食品の安心・安全の確保について」
~原料及び種々の食品に対応できる検査技術・検査の迅速化への努力~

実施報告

本講義では,まず,近年発生した食の安全及び信頼性に関わる事故や事件についての説明があった。これらが違反した食に関する法,すなわち食品衛生法,JAS法,景品表示法などの解説とこの中で,食の偽装防止や安全性を確保するための検査技術としての遺伝子検査法の重要性について解説された。具体的な検査手順が説明された後に検査における問題点が示され,実際の検査事例や,茶碗蒸しに混入したツバキ科植物の種の事例や魚肉片混入の事例など異物検査の具体的事例について解説が行われた。本講義を通して,検査会社の設立においても,まずはマーケッティングが最も重要で,これにより広報活動しなくても売れる検査,検査技術の開発などが可能であることが強調された。本講義の内容は,学生の起業意識の萌芽をうながすなどの教育的効果が高いものであった。

講義風景

講義資料