平成21年度後期「食品開発学特論」

 21年11月27日(金)3限目 13:00-14:30  4号館110教室

 永井 美保子 氏 
 株式会社資生堂 広報部 課長


■「グローバル企業の価値創造とそこで働くということ」

本講義では、まず、資生堂の会社概要について説明された。企業として世界と戦うための強みとして、「リッチ」「ヒューマンサイエンス」「おもてなし」の3点に資生堂は力を入れており、企業としての独自性、基礎研究の充実、化粧品という製品の性格上、使用者への思いやりが重要視されていることが説明された。化粧品に関連する製品開発の基礎研究の分野では、農学部で得た知識,技術は十分に活かされることも紹介された。さらに企業に求められることとして、社会への貢献、持続的な成長、環境負荷の低減、社会貢献、誠実さや透明性などがあり、企業で働くことの意味がそこにあることが強調された。さらに、就職活動を控えた大学院生に対して、どの会社で働くにしても、ストレス耐性、国際経験、思いやりの心が必要で、失敗や挫折は成功の母であり、前向きに考えることが未来につながることが講師の経験談も絡めて紹介された。本講義の内容は、受講学生に対し、特に女子学生に対し、企業で働く意味、仕事の仕方、自己啓発の重要性などが示され、時機を得た非常に教育効果のものであった。

講義風景

 

講義資料