「国際フードサイエンス」平成21年度後期
「自然免疫制御と獲得免疫による感染・自己免疫の制御」- Tipping the Balance: Complement between infection and autoimmunity

外国人招聘・国内招聘実施報告

(世界戦略的フードサイエンス教育プログラム)

1.招聘期間:平成21年8月19日 ~ 平成21年 8月26日(8日間)

2.招聘者氏名:Claudia Kemper

3.招聘者所属等
(1)国名:イギリス

(2)大学・部局・職名等:ロンドン大学キングスカレッジ 医学研究機構 移植センター・免疫学部門・上級講師

(3)所在地:Grate Maze Pond, London SE1 9RT, UK

4.実施状況等(計画が複数あった場合は、必要項目を追加して記入)
(1)「補体シンポジウム(生物資源環境科学府後援)」にて特別講演および意見交換
平成21年8月21日(金) 13:00~18:00
平成21年8月22日(土)  9:00~16:00

(2)関連研究分野における大学院生の研究実地指導
海洋生命化学講座における比較免疫学の研究指導および中尾教授と打ち合わせ
平成21年8月23日(日) 13:00~16:30
平成21年8月24日(月) 13:00~16:30

(3)「国際フードサイエンス」講義
平成21年8月25日(火)10:30~12:00

(4)セミナー等実施と本プログラムへの効果

  世界戦略的フードサイエンス教育プログラムは学際研究を基盤としており、食品科学とその周辺領域に関する広範な教育を提供する必要がある。本教育プログラム一環として、シーフードの安全性とともに、それらの食品成分による免疫調節作用の理解が重要である。そのために、下等脊椎動物および哺乳類の免疫機構の専門家であるDr. Claudia Kemper(英国 ロンドン大学キングスカレッジ 上級講師)を招聘した。招聘講師Kemper博士は、上記専門分野で顕著な研究業績および教育実績を持ち、幅広い種の脊椎動物における自然免疫と獲得免疫の相互調節機構と各種食品成分との関連について、最新の研究データを講演していただいた。本学府が後援する「補体シンポジウム」では、「Complement: Coming full crcle」と題し、補体プロパージンによる病原体認識および補体制御因子CD46によるT細胞機能調節を詳細に説明した。また、国際フードサイエンスの特別講義「Tipping the Balance: Complement between infection and autoimmunity」では、補体系による免疫調節の概要を平易に解説するとともに、プロバイオティクスを中心とした局所免疫における補体系の関与について、今後の研究の潮流を解説した。また、海洋生命化学講座の大学院生と、生体防御研究の手技について議論と指導を行った。以上のように、本招聘教授によるプログラム参加学生の教育は本教育プログラムの充実に大いに貢献するものであった。

《講義風景》