平成21年度後期「食品開発学特論」

 22年2月12日(金) 4限目 14:50-16:20 4号館110教室

 秋本 泰孝 氏 
 株式会社 EQ Japan 研究開発センター 代表

■「社会に求められるもうひとつの知性 EQ」

 本講義では、ビジネス社会で成功した人は「自分の感情の状態を把握し、それを上手に管理調整するだけでなく、他者の感情の状態を知覚する能力に長けている」ということがまず示された。この様な人は社外との関係もうまく調整することができ、社内的にも多くの協力者を得ることができるため、結果的にハイ・パフォーマーとしての成果を生み出すことができる。この「感情をうまく管理し、利用できることは、ひとつの能力である」というEQ理論は、企業に教育などの研修等によって導入されてきている。このEQをのばすことによってコミュニケーションスキルが向上し、これは企業においては,全ての現場、すなわち研究開発においても重要であることが示された。このためには,まず、自分を知ることが必要で,ワークショプ形式で、参加学生に対して簡易診断が行われ,その結果の解釈について解説された。また,就職活動,特に面接において企業が求めること、対応方法などのアドバイスもあり、本講義の内容は、産業界を目指している学生に対して、現実に直面している就職活動におけるモチベーションの維持、自己表現の仕方、また、企業において円滑に仕事を進めるための人との接し方、自己表現とともに自己コントロールも重要性であるなどバランスが重要であることを理解させるなど、教育効果の非常に高い内容であった。

講義風景

講義資料