研究内容

 
  1. 箇条書き項目 アンチエイジング活性を有する因子の探索とアンチエイジング食品の創製
     長寿遺伝子サーチュインに焦点を当て、サーチュイン発現を増強する食品をスクリーニングすることのできる系を独自に開発しました。本システムを用いて、乳酸菌ポリフェノール食肉成分等にサーチュイン発現増強効果を見出しています。現在、得られたサーチュイン増強食品の機能性を検証しています。アンチエイジング食品の機能性としては、腸管機能活性化、脳老化抑制、皮膚老化抑制、増毛・育毛効果、細胞寿命延命効果、がん抑制効果を設定し、その機能性の分子基盤に迫る研究を行っています。


  1. 箇条書き項目 鶏肉由来ジペプチド(カルノシン)の抗認知症効果の分子基盤解明

 これまで鶏肉由来イミダゾールジペプチド(カルノシン)には、抗疲労効果、抗酸化効果などが知られていますが、本研究室では、東京大学、国立精神・神経医療研究センター、日本ハム(株)との共同研究のもと、認知症予防効果に関する研究を行っています。特に本研究室では、カルノシンの抗認知症効果の分子基盤に関する研究を行っています。


  1. 箇条書き項目 細胞老化因子による加齢性疾患制御に関する研究
     これまでに当研究室では独自に細胞老化因子の同定に成功しています。ここで得られた細胞老化因子が、加齢性疾患発症にどのように寄与しうるか、明らかにすることを目的として研究を行っています。これまでにある種の細胞老化因子が、ゴルジ体の生合成や脂肪肝発症に関わりうることを明らかにしています。

  2. 箇条書き項目ガン細胞の無限寿命性を保証しているテロメラーゼの制御機構の解明
     当研究室では、ガン細胞の無限寿命性・無限増殖性を保証しているテロメラーゼの発現・活性制御機構に焦点を当て、研究を行っています。これまでに細胞老化因子がテロメラーゼ発現を抑制しうること、またその逆に抗老化シグナルがテロメラーゼ発現を活性化しうることを明らかにしています。現在、細胞老化因子によるテロメラーゼ抑制の分子基盤について詳細な解析を進めています。