令和4年度より実習内容変更!
4泊5日の宿泊形式の実習で、実際に野外で簡易な環境計測、水生生物を採集&発生学実習。
水生生物の分類、環境と水生生物との関係性、生物の初期発生を理解できます。
何より、身近な自然の中に生息する野生生物を実際に感じることができる実習です。
九州大学の水産コースの3年生を対象としています。7月後半までに農学部で説明会を行います。
令和6年 台風のせいでシリーズ オンデマンド学習用資料(鬼倉)
●令和3年度の予定●
コロナ禍なので、宿泊型実習は行いません。E-learningで基本的なことを学び(全員)、フィールドワークは半日の日帰り体験とします(希望者のみ)。
13時から17時まで、みっちりやりたいと思います。「1.生き物を採集する」のみ実施します。
実験所に行く途中で食事をすませるか、弁当を予約し、早めに実験所に来て、それを食してください。
野外体験後、着替えてお帰りください。ちゃんと脱衣場あります。
必要なもの:濡れてもいい長袖・長ズボン・帽子・タオル・日焼け止め・汚れてよいサンダル・雨合羽(雨天時)・飲料水・サングラスor眼鏡・マスク・着替え・津屋崎までの交通費
(E-learningにも入れていますが、あえてここにも載せておきます)
天候に応じて、内容を変えます(以下、参照)。人数を減らして行います(6〜7名のグループを3回実施予定(9/6、9/7、9/8)。希望者が少ない場合は、2日間あるいは1日で終了します。
●令和元年度の様子●
8月後半くらいから何か様子がおかしいですね。秋雨前線、こんな時期に発達してたぁ? 先週の大雨は九州でまたまた災害を引き起こすレベルでした。津屋崎周辺は豪雨の被害はありませんでしたが、それでも結構雨が降り続き、実習中も全体的に塩分が低い印象でした。そんな状態でも、そこそこの種数を得ることができ、一安心。さて、私は大きい地曳網を担当していて、網に絡まったルアーを必死に外していたころ、小さい地曳網でコイが採れて、戯れていた模様。そんなことを私は知らず、、、。コイを抱く、彼女たちの会心の笑顔、TA撮影の写真を整理して、たった今、気が付きました。うー、楽しそう。毎年毎年、知らない魚と出くわして、苦労するのですが、、、。計数形態はサッパになったけど、、、。こんなんだったっけ、サッパって? オグロイワシじゃなぁい??? 見たことないから分からん。でも、臀ヒレの条数が、、、。
●平成30年度の様子●
台風は回避できたものの、雨雨雨、そして、とにかく寒い。2週間前の低年次の実習は猛暑だったのに、、、。さて、今年の採れ具合は、ヒェー、もう大変。この実習では初記録となる南方系の出ること出ること、、、。そして、日ごろは川と干潟ばかりの私にとって、「うわぁ、見覚えないばい。この魚!?」だらけ。「イヌギンポ? 津屋崎周辺では聞かんね。何かと間違っとるんやない?」と、実習生の種同定を疑う私。そして、頭部に5つの開孔を顕微鏡で確認。恐れ入りました、あなたはできる学生でした。今年の実習生たちは、検索図鑑を巧みに使いこなせていた。素晴らしい!初めて出現の魚たちに振り回され、去年も見たはずのヤセオコゼで、迷路に突入。よく見ると、去年の写真に貼り付けていた。お恥ずかしい限りです。で、写真には貼り付けておりませんが、ハチが一番カッコよかった!
●平成29年度の様子●
ひぇえぇぇ、鰭の棘条に毒を持つ魚たちが、、、。ゴンズイ、アカエイ、アイゴ、オニオコゼ、、、。地引網で採集された魚たちに奴らが紛れ込む。そして、アオサの塊の中にも奴らが紛れ込む。そして、実習生がぁぁぁ、、、。でも、小さいゴンズイだったので、チクリだけで済んで一安心。やたらに、オニオコゼが多かった今年。そして、ダルマオコゼと思われる魚も採集された。きっと、この実習では初登場ではなかろうか? そして、ヤセオコゼは、久しぶりの登場。明るく活発な実習生の皆さん、特に深みを恐れず、大きい方の地引網を頑張った女子学生たち。救命胴衣の機能もしっかり確認できたことでしょう。お疲れ様!
●平成28年度の様子●
秋が早くやってきたせいか、今年の実習も寒い!天候をみながら、野外調査実習のスケジュールを調整しながら、、、、。結果、乗船日はびっくりするくらいの”なぎ”。それでも船酔いした学生諸君、10回くらい乗船すると、船酔いしなくなります、きっと、、、。今年は、ミノカサゴとモヨウフグが採れました。 珍しい!
●平成27年度の様子●
とにかく、今年の実習は寒い!雨は降るし、風は強いし、波は高いし、、、。野外調査実習のスケジュールを調整しながら、全てのフィールドを何とかこなせたのは幸いでした。ここ数年の実習の中では、一番、波が高かったかも、、、。そんな中、調査艇わかすぎでのエビコギ網採集!君たちは、船酔いしながら、本当によくがんばったと感心しました。そして、君たちは何でもかんでもよく食べました、、、
今年の津屋崎周辺海域は、ここ数年とはまったく状況が違いまして、、、。ヨコスジフエダイなどの南方系のお魚さんたちは、まったく姿を見せませんし、、、。今年の対馬暖流の勢力が弱いことと関連?それとも、海水温が低いから???エビコギ網でホウボウGET!いつ見ても、この魚の胸鰭は美しい、、、
●平成26年度の様子●
天候に恵まれ、ここ数年で最も充実した実習でした。ベタなぎでのえびこぎ網採集を行えたのは、数年ぶり。
今年はやたらとオニオコゼが採集され、シュノーケリング下でも岩礁の色に同化した個体を目撃。かっこいい! 漁獲物の中に美しい婚姻色の出たヨメゴチを見つけたとき、思わず「ウォー!」と叫び声。やっぱり、かっこいい魚、美しい魚を見ると、ついつい気持ちが高ぶってしまいますね。
例年の実習生、、、採集は頑張るけれど、種同定は、、、。でも、今年の実習生たちは種同定も頑張ってくれました。そして、その同定精度もハイレベル! 3日間で約160種! 恐れ入りました。
以下、写真は今年の実習風景&採集された生き物たちの一部です。 (by Onikura)
●平成25年度の様子●
今年の実習は、台風15号と17号のちょうど合間。台風に刺激された前線のおかげで、期間中の大半は雨空でした。そのせいで、河口の調査地では、オイカワ、ギンブナなどの純淡水魚が初めて採集されました。
海も荒れ気味。調査艇を使った曳き網調査では、実習生はほぼ壊滅、TAもかなりしんどかったようです。僕は、持病の腰痛を悪化させ、痛み止めを飲んだせいで胃が荒れて、期間中、ほぼ毎日、胃痛との戦いでした。
今年は、過去9年間のデータベース内に一度もお目見えしていなかったギマ、ハナビヌメリなどが採集され、、、。今年の海水温は高いから??? あるいは、台風でかく乱されたせい???
以下、写真は今年の実習風景&採集された生き物たちの一部です。 (by Onikura)
●平成24年度の様子●
今年の実習は、雨風に邪魔されることがなく、しかも日差しが弱く、野外実習には最高でした。また、予定通り調査船も出船することができました。実習生の日ごろの行いが良かったから?
参加した実習生はとても礼儀正しく、調査道具も気を使って運んでくれるなどなど、、、。みなさん、熱意をもって実習に取り組んでくれました。
今年の傾向としては、南方系の魚が多く見られた点がいつもと違う点でした。ロウニンアジまで採れたのには正直、びっくりしております。
以下、写真は今年の実習風景&採集された生き物たちの一部です。 (by Onikura)