九州大学農学部附属農場高原農業実験実習場



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 QBeef について

         
  ウシはどうやって
草をお肉に変えるか
ご存知ですか?



  現在の霜降り黒毛和牛は脂肪を多く含みやわらかい肉質です。その肥育には牛を太らせるために輸入穀物を与えています。輸入穀物に依存する飼育にはBSEなどの感染や飼料の価格変動のリスク、資源循環できない排泄物(4t/頭以上)の処理などの問題を抱えています。




  牛は、ヒトが活用できないセルロース等の植物資源を、牛の胃に住む微生物が分解することで有効に活用しています。分解された糞尿は肥料となり、物質を循環させる役割を担っています。
 その一方で、植物資源による肥育の技術が確立されておらず、肉質や産肉性が低いといった課題があります。




  草で育てるハンディが克服できれば、現在の和牛生産の抱える多くの課題が解決します。課題解決のための新技術「代謝インプリンティング」によって、Qビーフは誕生しました。QBeefは国産の植物資源を中心に肥育した、しかも適度な脂肪を含んだおいしい赤身肉です。









  0ヶ月齢からおよそ3ヶ月齢までは特注の高タンパク系ミルクを、子牛が飲める最大量与えています。その後、10ヶ月齢まで穀物飼料を国産のものを優先して給与します。ここまでがインプリンティング処理です。
 これ以降は国産の植物資源のみで肥育します。久住高原で放牧肥育しており冬季も放牧で補助飼料として乾草給餌を行っています。



  ★QBeefは日本の草で育てた
大きく、肉質の良い牛です。


  代謝インプリンティングを施したQBeefは、草を食べて育った牛に比べて大きく育ち、良質脂肪酸などを含む適度な脂肪の牛肉になります。



  ★QBeefは捨てる部分が少なく
無駄のない牛肉です。


  牛肉で筋肉以外の脂肪や骨は捨てられる部分です。一般的な和牛は内臓脂肪などを多く含んでいますが、QBeefは放牧によって主に草で育てられるため筋肉の割合が多く、捨てる部分が少ない無駄のない牛肉です。



  ★QBeefはたくさんの人が
「美味しい」と答えています。


  あるイベントでQBeefのサーロインステーキの食味アンケート* を行いました。
その結果、およそ72%の人が「美味しい」と答えています。「まずい」と答えた人は1%以下でした。
  *アグリビジネス創出フェアにて811人を対象に行ったアンケート






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