肉質や産肉量は種牛と母牛から由来する遺伝的要因が重要であると考えられてきました。
しかし近年、遺伝子発現は遺伝子の塩基配列によるもの以外にヒストンアセチル化あるいはDNAメチル化によって、後付けの修飾により遺伝子発現が調節されることが示唆されています(Miremadi et al., 2007)。
このDNA 塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現、あるいは細胞表現型の変化はエピジェネティクス制御として知られており、エピジェネティクス制御は胎児期や初期成長期の栄養環境により調節を受け細胞分裂後も継承されることが知られています。
高原農場では、このエピジェネティクス制御機構に着目し、黒毛和牛の生産性向上を目指した研究を進めています。
エピジェネティクス制御機構
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