研究室について

私たちの分野は「政策」をキーワードに,食料の生産から消費までのすべての過程を対象とし, グローバル化のもとで発生している社会経済問題, さらにそれらの問題と政策との関連を明らかにし, 同時に政策提言に向けて研究に取り組んでいます。

  その際の私たちの分野の特徴は,「農業や食料の問題と経済制度全体との関わり」,「食料の生産から消費に関わる人々や企業のそれぞれの特徴,互いの対立や依存の関係」,「歴史的な経緯」といった視点で分析を進めることです。

  現在,日本や多くの国々は「資本主義」と呼ばれる経済制度をとっています。資本主義経済制度は19世紀にイギリスで成立し,その後世界の他に国々にも広がりながら徐々に発展してきました。この発展は大きくいくつかのステージに分けることができ,そのそれぞれのステージで農業は重要な役割を果たしてきました。また、同時に発展も遂げてきました。

  そして現在,今まさに世界経済は技術の発展とともにグローバル化し, 新たなステージへ移行しつつあります。世界の各地,日本のいろいろな地域で起こっている農業の変化,食料をめぐる状況の変化は,このような経済制度の変化と深く関わっています。私たちの分野では,この新しいステージにおける,日本および世界各地の農業・食料をめぐる問題の解明をめざし,それに関わる人々の間の公正や共生がどのような形で実現されるべきか, その政策課題を明らかにしていきます。

  海外調査にも出かけ,世界を見つめながら地域も見つめ,学生諸君と一緒に学んでいきます。みなさんの英語力,英会話力も一緒に向上させながら,そしてIT技術も駆使しながら, お互いに切磋琢磨していきます。

INFORMATION

2022-10-07
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