本学農学部が望むグローバル人材像は、『次世代農学(アグリバイオ)の広範な基礎知識と各々の専門分野の知識・技術を修得し、農学を取り巻く地域・地球規模の課題を解決するための汎用技能(多文化・異文化に対する知識、問題解決力、論理的・創造的思考力等)と俯瞰的視野を持って把握し、国際的にリーダーシップを発揮できる人材』と捉えています。そのようなグローバル人材を育成するために、本構想では、次のような特色あるプログラムを実施します。
- 平成21年度より農学部生物資源環境学科は、秋入学の国際コース(グローバル30(以下「G30」)の取り組み として、英語による授業のみで学位が取得できるコースを平成22年10月に開設)入学試験を行っており、毎年、外国人留学生を10名程度選抜しています。入学した外国人留学生の英語レベルは、約80%がTOEFL-iBTスコア80以上です。国際コースは完全英語講義のカリキュラムであり、このコースに、英語のレベルが一定の水準(TOEFL-iBTスコア80相当)以上の一般選抜の日本人学生をクラス共有させ、英語で講義を受講することで、コミュニケーションツールとしての英語力アップの環境、異文化理解の機会を与えます。
- 英語のレベルが一定の水準に達していない学生に対しては、英語基礎力強化プログラムを受講させ、半年後に再チャレンジさせることにより、クラス共有可能な学生数を増加させます。
- クラス共有を許可された日本人学生には、英語力の更なる向上のため、英語力強化プログラムを受講させ、同時に英語によるディベート・プレゼンテーション技術、英語レポート作成等のグローバル汎用技能を磨きます。
- さらに、G30国際コースの外国人留学生とクラス共有を許可された日本人学生には、農学を取り巻く地域・地球規模の課題を解決するための汎用技能を修得させるため、英語による問題解決の科学プログラム(Problem-basedLearning)を受講させます(実施場所は、欧米及びASEAN諸国の学生交流協定校)。
- クラス共有を許可された日本人学生の中で特に英語力が優れている学生(TOEFL-iBTスコア100相当以上)を特 別選抜し、GRE(Graduate Record Examination)、TOEFLスコアアップ特別プログラムを受講させ、大学院進学後にフルブライト奨学金等の国際的な奨学金の獲得、欧米のトップクラスの大学院に入学可能なレベルまでのスコアアップを狙わせます。
以上の取り組みを実施することで、本学農学部が望むグローバル人材像である、国際的視野を持ったアグリバイオリーダーを育成します。
- クラス共有による国際コースカリキュラムとの単位互換
- 共通コースカリキュラムの設定・拡大
- 英語力強化・英語基礎力強化プログラムの実施
- グローバル展開汎用技能プログラムの実施
- 問題解決の科学プログラムの実施
- GRE,TOEFLスコアアップ特別プログラムの実施
- 日本人学生(一般コース)とG30外国人留学生(国際コース)の学生をマージした教育体制(英語による共通コースカリキュラム)を構築できます。
- 一般コースと国際コースの単位互換可能な英語による共通授業を充実させることで、一定の水準以上の英語能力を持った学生が、英語でも日本語でも受講できるカリキュラム制度が構築できます。
- 日本のみならず、地球規模の農学における実問題をターゲットにして、問題解決のための糸口、プロトコールを英語で理解することが可能となります。
今回採択されたプログラムの実施を通じて学部教育のグローバル化を一層進め、(1)コミュニケーションツールとしての英語能力の向上、(2)地球規模の農学における実問題をターゲットに、英語を用いた討論型問題解決の科学講義を通した論理的思考能力の修得を取り組みの主体とし、大学内外へ質の保証されたプログラムの展開を先導及び発信する役割を果たしていきます。
- ある水準以上の英語能力をもった学生が、英語、日本語どちらでも受講できるカリキュラム制度の構築
- 日本人学生と国際コース(G30)学生とをマージした教育体制(英語による共通コースカリキュラム)の確立
- 英語基礎力プログラムを充実させ、クラス共有が可能となる学生の割合の増加
- 短期の海外留学をさせる大学の選定・留学期間の設定(年間8名以上を短期留学[3ヶ月~1年]させる)
- 日本人学生の春入学に加えて秋入学の実施
- 理系学部での英語研修プログラム設置(英語で学ぶアグリバイオプログラム設置)
- 海外大学院進学へのキャリアパス作り