九州大学大学院農学研究院
JapaneseEnglish
>> 前のページに戻る

改革計画の準備状況

活性化改革案(1)の国際農業教育・研究推進機構の設置については、5つのユニットのユニットリーダーを中心に、分野組織と当面5年間の活動内容をすでに固めている。
活性化改革案(2)の熱帯農学研究センターの内部組織の改編については、関連部局の農学研究院と比較社会文化研究院の了承を得ている。
活性化改革案(3)の九州大学大学院農学研究院ベトナムサテライトキャンパス設置については、ハノイ農業大学学長と九州大学大学院農学研究院長とでこれまで数回、事前交渉を重ねており、詳細についての話し合いを平成25年5月まで集中的に行うことの合意書を交わしている。
なお、ベトナムサテライトキャンパスについては、九州大学が申請した、平成24年度グローバル人材育成推進事業(特色型(タイプB))が採択されたことから、ASEANで行う、国際教員チームによる日本・ASEAN農学を取り巻く未解決・最重要な問題解決の科学プログラム(英語講義)の講義場所のひとつとなる(図4に採択内容の概要を示す)。現在、平成25年夏の開講に向けて準備を行なっている。

図4 採択されたグローバル人材育成推進事業(特色型)の構想内容:
問題解決の科学プログラムの実施場所は欧米およびASEANの学生交流協定校(ハノイ農大など)

国際教育ユニットの増設

目的及び期待される効果
今後の我が国の再生に向けて、教育研究組織の再編成や外国人や実務家等の教員や役員への登用拡大、地域別・機能別の大学群形成に向けた連合・連携、効率的な大学運営のための事務処理等の共同化など、これまでにない深度と速度で行う国立大学改革を強化推進し、将来を支える人材の育成や大学運営の高度化、国際競争力の強化に資することを目的とする文部科学省の「国立大学改革強化推進補助金」事業に、本学から提案した「基幹教育の構築による新たな学士課程教育モデルの提起」が平成24年度に採択された。
採択された「基幹教育の構築による新たな学士課程教育モデルの提起」は、従来の教養教育の枠を超越したカリキュラムの開発とそのための組織(基幹教育院)により、生涯にわたって学び続けるアクティブ・ラーナーを育成する仕組みを構築し、先駆的な学士課程教育改革のモデルとして提案したものである。
学士課程教育改革のモデルとして提案した「基幹教育」では、「受動的学習スタイルから能動的学習スタイル」へ、「知識偏重から高い思考力涵養」への本格的なパラダイム転換によるカリキュラム編成や教授形態を改変し、「課題を学ぶ」教育から「課題を通して学ぶ」教育へ転換することにより、アクティブ・ラーナーとして生涯学び続ける心構えを持ち、自ら新たな知を創造し再構築し続ける先駆的人材の育成を目標としている。
また、グローバル化する社会において活躍できる人材の育成として、「英語を学ぶ」教育から、「英語で学ぶ」教育への転換を図り、外国語科目にとどまらず、英語を用いた授業を拡充し、外国語リテラシー(Reading、Speaking、Writing、Presentation)の向上を図るとともに、新たな英語教材の開発に取り組み、英語の予習教材・授業教材の作成・提供による英語の総合的運用力等の向上を図るカリキュラムを構築・実施し、教育の国際化を一層推進させ、国際教養学部(仮称)の設置を目指している。
一方、平成21年度に採択された大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業(グローバル30。支援期間:平成21年度~平成25年度)を活用して、全学出動態勢による全学教育と工学部、農学部の専攻教育で構成される学士課程国際コースを両学部に開設し、平成22年10月から第一期生の受入れを始め、平成26年9月に初めての卒業生を輩出する予定である。