What's New
当研究室での最近の出来事をまとめました。

論文関連

・論文No2019-7 当研究室の博士学生だった黄さんが、冬虫夏草ゲノムに存在する新しいタイプのエンドβ-N-アセチルグルコサミニダーゼ(ENGase)を見つけました。本論文は東京大学の伏信先生のグループとその立体構造解析結果について報告したものです。これまでENGaseの構造解析は主に糖鎖の非還元末端の認識について報告が行われていましたが、今回の論文では糖鎖の根元部分のフコース残基の認識について明らかにできました。大変きれいな結果を伏信研の関さんが出してくれたので、九州大学のプレスリリースとして公表をしました。

http://www.kyushu-u.ac.jp/f/37367/19_10_15_01.pdf

本酵素は現在CHO細胞で生産されているIgG抗体のフコース含有糖鎖のタンパク部分からの遊離に効果を発揮してくれるものと考えています。

学会関連

・2019年9月4日-6日に静岡県清水市で開催された第52回酵母遺伝学フォーラム研究報告会に参加しました。いつもは福岡から東京まで飛行機を利用するので、静岡に行くのは20年ぶりくらいでした。当研究室からはM2の福永君と森さんが発表を行いました。森さんが学生発表賞をいただくことができました。おめでとうございます!

・2019年10月24日-25日に熊本大学で開催された第37回イーストワークショップに参加しました。当研究室からはM2の森・山下、M1の稲川・下村、4年の満田が発表を行いました。イーストワークショップは学生中心の研究会ですので非常に多くの学生さんが参加しており、彼らの発表を聞いていると自分も頑張らないとと刺激を受けます。発酵化学研究室OBの郡家先生もお元気で熱心に学生の発表を聞いておられました。郡家先生は91歳になられたそうで、自分も30年後に学会に参加できるのだろうかと考えさせられました。

・2019年11月6日-7日に北海道大学で第19回糸状菌分子生物学コンファレンスが開催されました。当研究室からはD3の李、M2の原、M1の高田・守田が発表を行いました。

・2019年11月8日-9日に琉球大学で農芸化学会西日本・中四国支部合同大会が開催されました。当研究室からM2山下とM1山田が発表を行いました。山下さんが優秀発表賞をいただくことができました。山下さんは前日まで実験を行い、最後のスライドを加えることができ、粘り勝ちでしたね。おめでとうございます。

その他

・2019年10月 新しい3年生が研究室に配属されました。今年は男子2名女子3名でした。研究室の雰囲気にも慣れて頑張れるように応援したいと思います。

・2019年10月 発酵化学OBのサントリー中原さんに、ウイスキー講座を開催していただきました。当日は50名以上の学生が参加して最後に普段できない8種類のシングルモルトウイスキーを比較しながら試飲しました。本当に貴重な機会を作っていただき、中原さんに感謝いたします。

・2019年11月 1日に恒例のソフトボール大会がありました。グランドがイーストゾーンだったのですが、同じキャンパス内とはいえ、歩いたら30分くらいかかりそうな場所でした。今年は1位で予選を通過したのですが残念ながら決勝で負けて準優勝となりました。幸い足もつることなく擦り傷程度で終えることができてホッとしています。