卒業生の声

2015年修士修了・2013年学部卒 頼富 亮典 ((株)集英社 少年ジャンプ編集部) 

・漫画編集者 集英社 頼富 亮典さん(中日新聞)


2015年修士修了・2013年学部卒 永瀬 豊洋 (アサヒ飲料株式会社 首都圏支社) 

【現在の仕事内容】
 量販店に飲料を販売する営業活動.
【学生時代の研究テーマ】
 「モモ、ニホンスモモおよびそれらの亜属間雑種の四倍体作出に関する研究」
 園芸学研究室ではモモとニホンスモモの雑種の倍数体の作出というテーマで新種の果物の作出に取り組みました.
【園芸学研究室で学んでよかったこと,得たもの】
 現在は飲料会社で働いており,野菜や果物の知識や,研究活動を通して身につけた論理的な思考が仕事でも活かせると感じています.いずれはマーケティング部で果実本来の風味を活かした飲料の開発に関わりたいと考えています.
【園芸学研究室に興味のある学生へメッセージ】
 私は幼い頃から好きだった果物の研究,特に新種の果物が作りたいと考え,園芸学研究室に入りました.花,野菜,果物といった幅広い作物に関われるのは園芸学研究室だけだと思うので,幅広い作物の勉強がしたいという方にお勧めします.園芸学研究室では研究室内での実験とフィールドワークどちらも経験できるため,楽しく研究にも取り組めると思います.園芸作物が好きな方,是非園芸学研究室で充実した大学生活を送ってください.

2014年学部卒 坂口 鉄兵 (農林水産省 植物防疫所成田支所) 

【現在の仕事内容】
 現在成田空港に勤務しており,海外から輸入される多くの植物の検疫業務を行っています.私は主に野菜や果物などの青果物の検査を行っています.
【学生時代の研究テーマ】
 私の研究テーマは「マタタビ属植物の低樹高開花性」でした.一年間を通して,主にサルナシやキウイフルーツ等のマタタビ植物の生育調査を行っていました.
【園芸学研究室で学んでよかったこと,得たもの】
 園芸学研究室では毎週文献ゼミが行われ,興味深い論文を紹介します.海外の論文だと全て英語なので,英語が苦手な私は全て翻訳するのに数週間以上かかることもありました.しかし園芸学研究室には多くの留学生が在籍しており,彼らの助けもあり少しずつ英語に慣れました.英語は現在の仕事でも使う機会が数多くあるので,研究室で少しでも英語力が身につけられたのはとても良かったです.
【園芸学研究室に興味のある学生へメッセージ】
 園芸学研究室の最大の特徴は,他研究室と比較して非常に多くの植物を扱っている点だと私は思います.もちろん自分の研究に使える植物は限られてしまいますが,ゼミや文献を通して花卉・野菜・果樹に触れる機会が何度もあるので,園芸学全般を学ぶことができるはずです.「花」「野菜」「果物」どれか一つでも興味があるという方は,一度研究室に来てみてください.

2012年修士修了・2010年学部卒 小佐々 雅子 (熊本製粉株式会社 研究開発部 冷凍食品グループ) 

【現在の仕事内容】
 揚げ物用のミックス粉(天ぷら粉・唐揚げ粉)などの商品開発,基礎研究
 (※写真は自分が開発した商品が使われたカツ丼を食べているところです)
【学生時代の研究テーマ】
 「アスパラガスの倍数性・雌雄性に関する研究」
【園芸学研究室で学んでよかったこと,得たもの】
 私は元々,植物の研究やフィールドワークに興味があり,園芸学研究室を選びました.研究材料のアスパラガスは附属農場で育てており,春の交配時期には毎日のように通ったものです.また,実験内容は遺伝子解析や培養など多岐にわたり,幅広い分野を学ぶことができました.実験では上手くいかない事もありましたが,先生方のサポートや研究室の仲間の存在に支えられ,最後まで取り組むことができました.園芸学研究室での経験や粘り強く取り組む姿勢は,社会人となった今でも仕事を行う上で活きています.
【園芸学研究室に興味のある学生へメッセージ】
  大学は自分の好きな事・興味のある事に挑戦できる時間・機会に恵まれた場所だと思います.興味のあることには失敗を恐れず,どんどんチャレンジし,たくさんの経験をしてください.その経験が社会に出てからも活きてくると思います.園芸学研究室では,花卉・果樹・蔬菜など研究対象も多様ですし,遺伝子レベルからフィールドワークまで実験内容も多岐にわたりますので,幅広い分野を学びたいという方には最適の場所だと思います.また,大学は尊敬できる先生方や信頼できる仲間達との出会いの場でもあります.経験と出会いを大切に,悔いのない充実した大学生活を送ってください.

2012年修士修了・2010年学部卒 大島 尚恵 (山口県 下関農林事務所農業部) 

【現在の仕事内容】
 山口県職員(農業職)として,下関地域の果樹産地の農業振興に携わっています.
【学生時代の研究テーマ】
 「モモ,ニホンスモモおよびそれらの亜属間雑種の四倍体作出に関する研究」
【園芸学研究室で学んでよかったこと,得たもの】
 在学中は実感できませんでしたが,社会に出ると短期間に成果を出すことや判断をすることが多く,長いスパンで物事を考える機会は少なくなります.私は果物の育種という長い時間を必要とするテーマを研究できたことで目の前の課題を解決することが何十年後かの将来につながることに気づきました.そのおかげで自分の立ち場や業務内容のあるべき姿を俯瞰して考えることができ,目標を持って前向きに仕事に取り組めていると思います.
 このような研究テーマに出会えたのは果樹園や農場というフィールドを持つ園芸学研究室にいたからこそだと思います.精一杯研究に打ち込んだ割にはこれといった成果は出せませんでしたが,私自身には多くの学びがあり,人間的に成長できたと感じています.
【園芸学研究室に興味のある学生へメッセージ】
 園芸学研究室を選んだ理由は,果物が好きだったことと「園芸学総論」の講義に惹かれ,この先生の指導を受けたいと思ったためです.みなさんも自分の興味に純粋になって,研究室を選んでみてはいかがでしょうか?

2012年学部卒 宮崎 理子 (山口県 山口農林事務所農業部産地振興課 (農林水産省から出向中)) 

【現在の仕事内容】
 農業現場における産地指導,担い手支援など
【学生時代の研究テーマ】
 「カンキツの自家不和合性遺伝子S4S5を含む品種群とその関係」
【園芸学研究室で学んでよかったこと,得たもの】
 カンキツの研究フィールドは実験室内だけでなく,広大な果樹園や幼苗管理を行うハウスなど様々です.実験は決して楽ではなく地道な努力を要するものでしたが,それぞれの環境下で少しずつ変化する植物体の様子をじっくり観察するだけでも楽しく,時にはハッとなる発見もあり,飽きることはありませんでした.その中で重要な気づきを得られることもあれば,何の成果もあがらないなど,当然結果はいろいろです.しかし,自分なりに楽しみを見つけながら根気よく取り組む姿勢は少なからず身についたように感じています.
【園芸学研究室に興味のある学生へメッセージ】
 私が研究室選択をした当時,正直いろいろな分野に興味があって.かなり迷っていました.しかし,最終的に園芸学研究室を選んだ理由は (1) カンキツ類(を食べること)が大好きだった,(2) 園芸学研究室の先生方や諸先輩方が面白い人たちばかりだった,(3) なんとなく研究室の雰囲気が自分にも合うような気がした,というものです.研究テーマに興味関心があることはもちろん大切ですが,なにより貴重な学生時代をともに過ごす仲間探しという意味でも研究室選択はとても大事なポイントだと思います.園芸の部屋に来てピンとくるものを感じたあなたはきっと園芸の仲間にぴったり…のはず?!私は,当時の勘を信じて間違いなかった,と今振り返っても思えています.

2009年学部卒 谷本 佑 (高知県 農業技術センター果樹試験場) 

【現在の仕事内容】
 カンキツ類,主にユズに関する育種,栽培および品質保持に関する試験研究
【学生時代の研究テーマ】
 「カンキツ類の幼樹開花および雄性不稔に関する研究」
【園芸学研究室で学んでよかったこと,得たもの】
 私の今の仕事が果樹に関する試験研究のため,大学で得た知識や技術が日々の業務にそのまま活かせています.また,研究室の先生方,先輩や同級生,後輩の研究に対する姿勢(熱意,好奇心,粘り強さ等)には学ぶことが多く,その後の人生にも大いに役立っています.
【園芸学研究室に興味のある学生へメッセージ】
 園芸学研究室では,野菜,果樹,花きの栽培試験や分析研究など幅広い研究を行っているので,学問的探究する上でも.知識の幅を広げる上でも非常に良い研究室だと思います.テーマによって農場や果樹園での調査もあり,フィールドワークが好きな人はぜひどうぞ.また,素晴らしい先生や先輩方もいるので,自分がやりたい!と思ったテーマがあれば,どんどんアピールしてみてはどうでしょうか?