有明海沿岸域の農業用水路
「クリーク」

ABCの3つの写真,全て農業用水路,いわゆるクリークと呼ばれるものです.
いずれも九州の有明海沿岸部で撮影したものです.

この3つのクリークの中で,一番多くの魚を採ることが出来るのはどれでしょう???

一目瞭然! Cのクリークです,両岸に護岸のない,完全な素掘りのクリークです.
ここには、絶滅の危機に瀕するニッポンバラタナゴ,カゼトゲタナゴ,カワバタモロコなどの
希少な魚類が多く棲息しています.

Aは3面コンクリート張り,Bは護岸は入っているものの川底が砂礫底で水草がはえます.
我々の調査では,ABC6種,12種,17種の淡水魚が採集されました.
あなたの家の近くの,田んぼや畑の周りの農業用水路はどれ???

豊かな自然が残る有明海沿岸部のクリーク地帯,最近では圃場整備が進み,
素掘りのクリークも減少するとともに,

外来魚であるブルーギル,カダヤシなどにより,こういった希少な魚類の生息が脅かされています.

もっと詳しく知りたい方は、
水環境学会誌,30(5):277-282
Zoological Science 26: 375-381

をご覧ください。

(注)リンク先は、J-STAGEBioOne Online Journalsです。




通潤用水の魅力
熊本県の山都町の棚田を流れる通潤用水が、文化庁の重要文化的景観に選定されました。
いろいろと魅力的な歴史・文化・自然・生き物を備える用水です。
人の生業と自然との調和をはかるため、農業用水路ではあまり例がない近自然工法による整備が行われました。追って、報告予定!

今回は、用水の風景のみ!

 

多様な生物が棲んでいます。詳しく知りたい人は、
九州大学農学部学芸雑誌,65:39-46
水環境学会誌,34A(7):195-198
をご覧ください。
(注)リンク先は、九州大学学術リポジトリです。


美しい景観6
通潤橋