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石野良純教授が日本遺伝学会木原賞を受賞

石野良純教授が日本遺伝学会木原賞を受賞

 本学大学院農学研究院生命機能科学部門の石野良純教授が2022年度日本遺伝学会木原賞を受賞しました。

 日本遺伝学会木原賞は、日本遺伝子学会の最高位の賞で、遺伝学の分野で優れた業績をあげた者に授与されます。過去の受賞者の中には、利根川進、本庶佑などのノーベル賞受賞者をはじめ、日本の著名な遺伝学者が含まれます。

 このたびの受賞は、石野教授の長年に渡る「アーキアにおけるDNA複製・修復の基礎および応用研究」に関する研究業績が高く評価されたものです。石野教授はバクテリアの分子遺伝学研究により、遺伝子工学に有用な制限酵素やDNAリガーゼの研究で成果を上げたのち、研究材料を超好熱性のアーキア(古細菌)に移し、未開拓の分野であったアーキアの分子遺伝学の領域で、アーキアが有するDNA複製装置の構造と機能に関する研究や、アーキア特有のDNA修復機構の研究成果を世界に先駆けて発表し続け、終始世界をリードしてきました。また、超好熱性のDNA複製因子は熱に安定であることから、PCRやそれに関連する遺伝子工学技術開発にも貢献してきました。また、石野教授は今日の生命科学で最も注目を集めているゲノム編集技術に応用されたCRISPR(クリスパー)の発見者としても知られています。

 以上のような研究業績が評価され、本年度の木原賞が授賞されました。授賞式は、令和4年9月14日から4日間開催された日本遺伝学会第94回大会時に行われ、石野教授は受賞講演を行いました。