アジア・アフリカ学術基盤形成事業 (HP)
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ハイブリッドイネと農業生態系の科学

Science of hybrid rice:
breeding, cropping patterns and the environment

実施計画
まず,(1) 次世代型イネの開発を目的として,「シャトルブリーディングの実施」,「在来病害虫の調査」,「在来イネ品種の特性調査」を実施する.また,(2) 農業生態系の変化と保全のために,「モニタリングポイントの設定」,「調査事項の選定」,「ベトナム北部中山間地と紅河デルタでの作付け体系調査」,「北部ベトナム農業生態系環境調査」を行う.さらに,(3) 地域コンソシアムによるアジア農学研究の展開に向けて,「ベトナム及びタイの地域構造に関する事前調査」と「北部ベトナムにおけるハイブリッドライスの作付けと生産性及び流通調査」を実施する.

期待される成果
新規なハイブリッドイネの品種開発のために育種素材となる病虫害抵抗性品種や在来イネの生理・生態が明らかになり,新しい栽培技術の開発が可能となる.また,ハイブリッドイネ研究における日本の競争力が向上する.さらに,ハイブリッドイネの導入に伴う作付け体系の変化による環境への影響が明らかになり,環境保全型農業が可能になるとともに,水資源の利用実態が明らかになり,地水環境の保全について有効な技術を提示できる.以上により,アジアの農村開発における稲作に関して学術的基盤が明らかになり,生態系調和型農業の推進に貢献できる.

本事業の概要