高速3D蛍光イメージングシステムTHUNDER Imager 3D Live Cell

概要

メーカーライカマイクロシステムズ株式会社
設置場所ウエスト5号館307-c室
担当者奥川

特色

画像取得時に発生する「光のボケ」をComputational Clearingと呼ばれるオプトデジタル方式により除去することで、ハイスループットに超高精細蛍光イメージングを行うことが可能な次世代型蛍光顕微鏡。高速性を保ったまま、共焦点レーザー顕微鏡に迫る高画質画像が取得できます。
Computational Clearingはバックグラウンドノイズのみを除去する処理であるため、シグナルの輝度情報が維持される点が特徴です。演算処理は画像取得と同時に行われ、リアルタイムに近い状態で処理後の画像(Cleaning画像)が表示されます。演算に使用される光学パラメーターは自動設定されるため、簡単にClearing画像を得ることができます。必要に応じて、デコンボリューションとの組み合わせも可能です。
蛍光フィルターは超高速に切り替わり、高速性が要求されるタイムラプスイメージング、撮像枚数の多いマルチカラーイメージング・3Dデータ取得・タイリング等において非常に有利です(一例:3波長でのタイリング100枚の取得時間は47秒)。LAS X Navigator機能を使用した周辺部の高速可視化により、目的細胞等の検索、観察視野の瞬時移動、スピーディーな広視野画像取得が可能です。

参考URL

THUNDER Imaging Systems
https://www.leica-microsystems.com/jp/製品紹介/thunder-imaging-systems/

THUNDER 3D 生細胞 および 3D培養細胞
https://www.leica-microsystems.com/jp/製品紹介/thunder-imaging-systems/p/thunder-imager-3d-live-cell/

ライカ体験ラボブログ
【THUNDERイメージャー】蛍光顕微鏡のニューノーマル!3Dバイオロジーをリアルタイムに解き明かす。
※テクニカルノートやTHUNDER画像集が掲載されています。
https://xlab.leica-microsystems.com/blog/life-science/thunder_overview_2021sep

主な仕様

顕微鏡本体倒立顕微鏡
観察環境・室温下での観察(エアコン制御)
・温度、湿度、CO2制御下での観察(付属装置使用
カメラK8 CMOS カメラ
光源LED
顕鏡方法①  DAPI_FITC_TXRED_Cy5 + DIC or PH
②  CFP_YFP_RFP_NIR + DIC or PH
LED・蛍光フィルターの詳細①  LED(390, 475, 555, 635nm)
DFT51010フィルターEM:420-450,506-532,578-610,666-724nm
②  LED(440, 510, 575, 747nm)
CYR71010フィルターEM:462-484, 527-551, 602-680, 770-850nm
対物レンズN PLAN 5x/0.12 DRY
HC PL FLUOTAR 10x/0.32 DRY
HC PL FLUOTAR L 20x/0.40 DRY
HC PL APO 40x/0.95 DRY
HC PL APO 63x/1.40-0.60 OIL
HCX PL APO 100x/1.40-0.70 OIL
使用可能な解析ソフトウェア・LAS X (Leica Microsystems社)
・Imaris(BITPLANE社)
・Aivia (Leica Microsystems社)
観察可能な容器スライドガラス、35mmディッシュ、プレート、チャンバー等

ご利用方法・注意事項

自主測定(装置をご利用の場合)

ご利用方法

はじめに、機器の利用登録をお願いいたします。詳細は、こちらをご確認ください。自主測定は、初回講習を受講し、操作を習得した方のみ可能です。講習については、担当者までお問い合わせください。
画像取得だけでなく、画像データ(Leicaのlifファイル)を持ち込みComputational Clearing処理を利用することも可能です。

利用料金

2023年8月以降、以下の料金となります。機器の占有時は利用しているものとします。

  学内:750円/時間
  学外:3,300円/時間

依頼測定(分析を依頼する場合)

依頼測定のご利用方法

依頼者の立会の元、機器担当が顕微鏡を操作し、一緒に画像取得をするものです。詳細は、事前にお問い合わせください。

依頼料金

2023年8月以降、以下の料金となります。
1件のご依頼につき、機器の占有時間の目安は1時間程度です。

  学内:3,100円/件
  学外:20,000円/件

試料準備について

油浸オイル、レンズ洗浄用エタノール、レンズクリーニングペーパー、レンズクリーニング用綿棒、キムワイプ、キムタオル、消毒用エタノールを、顕微鏡室に常備しております。試料準備に必要な消耗品類(スライドガラス、カバーガラス、ガラスボトムディッシュ、カバーガラス固定用マニキュア等)は、各自ご準備ください。

観察前サンプルの一時保管について

顕微鏡室内に顕微鏡試料保管用インキュベーター類を備えています。支援センターの顕微鏡を利用される際は無料でお使いいただけます。ご利用の際は機器担当までお問い合わせください。
CO2インキュベーター(ワケンビーテック、WB-203M温度 15-45℃
CO2濃度 0-20%
インキュベーター(三菱電機エンジニアリング、SLC-25A )温度 3-65℃