平成22年度食品開発学特論

 

■11月30日(火)4限目 (14:50-16:20) 4号館110教室

福井 敬一 氏

社団法人宮崎県JA食品開発研究所 所長


「食品包装の表示とコンプライアンス」

本講義では、まず、宮崎県の特産農産物について、宮崎牛、地鶏、マンゴー、ピーマン、ズッキーニなど良質の一次産品が有り、これらを利用して食品の開発が行われていることが紹介された。実際に特産品の「日向夏」を利用したドレッシングでは,その商品名「日向辛子」を商標登録して販売していること、又、そのラベルの形状や容器の形状なども、内容物だけでなく商品の魅力の一部として重要であることが解説された。これらの中で、特に近年、数多くの商品が販売されている「いわゆる健康食品」についての表示違反についての実例が示され、警告表示が必要な場合があるなど、食品表示の難しさを学生に理解させた。更に、中小の食品企業では、製品の企画、設計から、実際の製造販売、表示まで全ての段階に食品研究者は関わるので、大手の食品企業では味わうことのできない達成感があることが語られた。本講義の内容は、食品企業を志向する学生は、大抵大企業を志向するが、地方にもやりがいのある食品研究ができる企業があること,身近な食材を利用した食品開発のおもしろさを実感させるなど、教育効果の高いものであった。


講義風景

     

     

 

講義資料

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