平成22年度食品開発学特論

 

■12月24日(金)3限目 (13:00-14:30) 4号館110教室

吉野 寛 氏

味の素(株)生産統括センター バイオファイン生産部
プロセスグループ・専任部長

「グローバル展開 アミノ酸発酵」

 本講義では、「味の素」 の理念、目標、展開している事業の分野について説明が行われ、現在、23の国、地域に拠点が置かれ、食品、医薬品、アミノ酸など事業がグローバルに展開されていることが示された。この海外展開について、グルタミン酸ナトリウム(味の素)を例として解説された。特に,東南アジアは、その食文化から 「うま味」 を理解し、原料の調達も容易で、真面目な労働力が得られることから、1960年頃から戦略的に工場を設立して現地に根ざしたアミノ酸の祖製品の生産を行ってきたこと、製品の販売は販売員による現金販売を行って家庭用として購買層を確保してきたこと等が説明された。さらに、講師の通算7年に亘る海外勤務の経験から、現地の言葉を理解し、問題点の解決には,現場に赴いて、装置を見ながら説明を受け、議論することでお互いの理解も進み、業務が円滑に進むことなどが示された。本講義の内容は,食品関連企業でグローバルな事業展開の中心的な役割を示すことになる本プログラム参加学生に、世界展開に必要な要件や、現地での対応について具体的に理解させるなどの教育効果が非常に高いものであった。


講義風景     

     

         

 

講義資料

 

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