平成22年度食品開発学特論

 

■1月17日(月)4限目 (14:50-16:20) 防音103教室

塚脇 博夫 氏

ビジョンバイオ株式会社 代表取締役社長

「最新DNA鑑定技術による食品の安心・安全の確保について」

 本講義では、まず、塚脇氏が会社(ビジョンバイオ(株))を起業したという経験に基づき、塚脇氏自身が掲げる会社設立の理念、ミッション、ビジョン、組織風土、行動規範についての話があり、会社経営の目的などの解説から始まった。次に、ビジョンバイオ(株)が総合食品検査サービス会社として行っている業務内 容(食品遺伝子検査、食品理化学検査、衛生検査サービス、試薬提供など)の説明が行われた。さらに、ビジョンバイオ(株)が将来のビジョンとして掲げてい る「全生物種を同定することの出来る唯一の試薬メーカー」となるために、現在実施している穀物(米、大豆、小麦、大麦など)の鑑定例、食肉の判別例につい て、SSR法に基づき実施している旨の解説が行われた。また、これから業務展開として重要と考えている法科学鑑定サービスならびにそのために必要なDNA抽出キットの重要性について、種々のサンプル(毛髪などの犯罪遺留品)からのDNA抽出の難しさなどの例を挙げながら解説があった。さらに、今後注目している環境・医薬品等の原料の鑑定業務についての展望が行われた。最後に、会社として社会貢献の重要性についての講演がなされた。
 食品を基盤として安心あるいは安全を提供するために、DNA鑑定技術の展開を解説し、会社の役割・姿勢について解説された本講義は、学生の起業意識の萌芽を促し、さらに就職活動に向けた学生にとって、有意義かつ教育効果が高いものであった。


講義風景     

     

     

講義資料

なし

 

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