教員
特任教授 広渡 俊哉
チョウ目を対象とした分類学的研究、ならびに昆虫類とその生息環境との関わりについて研究を行っています。これまで小蛾類とよばれる小型のガ類の中で、幼虫が高等植物の葉に潜るもの、苔類や地衣類を食べるもの、枯れ葉やキノコを食べるもの、フクロウなど鳥類の巣から発生するもの、コナラ属の堅果(ドングリ)から発生するものなどを扱ってきました。これらのグループの種多様性を明らかにする(新種等を記載する)のが主なテーマですが、このような多様な食性がどのように進化したのかにも注目して研究を進めています。
助教 三田 敏治
タマゴクロバチ科,イトヒキバチ科,セイボウ上科を中心にハチ類の種多様性や繁殖戦略,他には家族の生態を調べています.寄生性ハチ類は小さいながらもユニークな姿をしているものが多く、そのくらしも不思議に満ちています。
昆虫DX教室
教授(昆虫学教室兼任) 紙谷 聡志
カメムシ目、とくに、ヨコバイ類の分類学的研究と、昆虫からみた種多様性と環境保全をテーマに研究を行っています。ヨコバイ類は、少なくとも約2万種が記載されており、カメムシ目のみならず昆虫の中でも著しく多様化した昆虫ですが、未だに多くの新種が発見されています。また、地球温暖化が昆虫類に与える影響の一つである分布範囲の変化について、コンピューターを使ったシミュレーションを行い、ミナミアオカメムシなどの重要な農業害虫の被害予測を行っています。
助教 屋宜 禎央
モグリチビガ科などの、幼虫が葉に潜って生活する潜葉性小蛾類の分類学的研究を主に行なっています。多様な形状の潜孔(食痕)、葉身のみならず主脈や葉柄に潜るもの、虫こぶを形成するものなど、多岐にわたる潜葉習性がどのように派生し、どのような要因によって生じたのかについて、形態やDNA情報をもとに調べています。最近は、植物を利用せず、羽毛やグアノといったケラチンやキチン質を利用できるように進化したヒロズコガ科についても研究を進めています。
スタッフ
技術専門員
- 山口 大輔
テクニカルスタッフ
- 大原 直通 ヒメヨコバイの分類
- 高橋 直樹 チビジョウカイの分類
ポスドク研究員
- 松井悠樹 ノメイガの分類と系統
学生
D3
- 張 欣妤 日本産アトヒゲコガ亜科の分類
D2
- 野崎 翼 好蟻性ハネカクシヒラタアリヤドリ属の系統と生態
- 荒島 彈 日本産Agonopterix属(チョウ目:ヒラタマルハキバガ科)の分類学的研究
- 鈴木 信也 日本産ホソハマキガ族(ハマキガ科)の分類
D1
- 橋爪 拓斗 日本産ムネクボハネカクシ亜族(甲虫目:ハネカクシ科)の分類と系統
- 上原 友太郎 ヨコバイ科ミドリヒメヨコバイ族Alebroides属の分類学的研究
- 佐藤 勇哉 Lathrobium属(ハネカクシ科)の分類と地理系統
- 朴 鎮亨 ヒロズコガ上科の分類と系統
- 関 崚大 日本産ヒメテントウ族の分類
M2
- 板羽 菜楠 カブトムシの餌の違いによる成長効果
- 川島 育海 モグリヒメハマキガ族 (ハマキガ科:ヒメハマキガ亜科)の分類
- 梶原 冴月 アリヤドリバチ亜科の分類
- 井上 修吾 キクイゾウムシ亜科Cossoninaeの分類と系統
- 水谷 廉太郎 マダラメイガ類に関する分類学的研究
- 佐藤 雅敏 食糧・飼料としてのコオロギの大規模飼育に関する基礎研究
- 陳 黄奇 センチコガネ属の採餌行動に関する研究
M1
- 松浦 公平 カレバラ属アリ類の分類
- 浜口 純平 小笠原のニセマイコガ科の多様性の解明
- 河合 諒人 ハエヤドリクロバチ科の分類
- 大片 智裕 ヨコバイ寄生性カマバチ類の生態
- 大西 成隆 カブトムシ3齢幼虫の発育に摂食量が与える影響
- 小島 玄基
- 岡 太陽 メムシガ科の分類と系統
- 鮑 振東
- 花井 真希人 ゴミムシダマシ科の分類
4年
- 西田 悠人
- 五井 野響太郎
- 大西 浩翔
- 岩永 柊
- 河合 雄介