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衛生昆虫学って?
 多くの人にとっては「衛生昆虫」という言葉は聞き慣れないものだと思います。私達が研究している衛生昆虫とは「人に公衆衛生上の害を与える虫」を指します。これには毒を持っている虫や病気を媒介する虫、吸血等によって痒みをもたらす虫などが含まれています。こういった「人に嫌われる虫」について理解を深め、うまくコントロールすることによって私達の生活がよりよくなるようにすることが私達の研究の目的です。
 昆虫が媒介する感染症は世界中で猛威を奮っており、その感染者数は年間4億人を超えています。こういった感染症を制御するためには、その病原体を運ぶ虫 (ベクター) を制御するのが最も効果的だと考えられています。これをベクターコントロールといいます。しかし、数多いる昆虫の中から病気を媒介する虫を狙って制圧するためには、まだまだ知らなければいけいないこと、開発しなければいけない技術がたくさんあります。そのため私達は「虫を見ながら人の健康を守る」という研究を日々行っています。

世界で年間で多くのヒトを殺している生物リスト. 蚊などの吸血性昆虫は病気を媒介することで凄まじい数のヒトを死に至らしめてします.

研究室
衛生昆虫学分野は2018年に新設された「九州大学 昆虫科学・新産業創生研究センター」の研究室で、センター内の各研究室 (特に農学研究院 昆虫ゲノム科学, 昆虫産業創生学) と連携しながら研究・教育を実施しています。

当研究室は、世界的に問題が拡大している「昆虫媒介性病原体」について、先端的研究による問題の解明と、これらに関する諸問題に精通した人材の育成を目標としています。


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