媒介感染症の状況 (2025年8月15日 更新)
こちらの情報は、WHOや農林水産省、各種文献などの情報を整理して解説しているものです。
テンブスウイルス病
Tembusu virusによって引き起こされる家禽の感染症です。テンブスウイルスの主要な宿主はアヒル (duck) で、元々タイなど一部東南アジアで見られていた感染症ですが、近年では中国各地に感染が拡大しており、2021年には中国で日本に地理的に最も近い上海の崇明島でもウイルスが確認されています。また、最近流行が広がっているクラスター3に分類されるウイルスは、アヒルだけではなく鶏にも高い病原性を示すことが知られています。
テンブスウイルスのベクターはイエカ類 (Culex mosquitoes) で、特にコガタアカイエカ (Culex tritaeniorhinchus) による伝搬が見られています。コガタアカイエカは大陸から日本へ長距離飛行することが知られており、これらの飛来蚊によって日本にウイルスが持ち込まれる可能性があります。