研究内容

 (1) 動物の味覚受容機構の解明
 (2) 家畜・家禽の腺性下垂体に関する研究
   (3) 肝臓におけるコラーゲン繊維網構築機構
  

 研究詳細テーマ
 修論テーマ
 卒論テーマ

(1) 動物の味覚受容機構の解明

Research 鳥類は味を感じているのでしょうか。  鳥類の味覚は長い間、否定されてきました。我々は、この命題を紐解くべく、ニワトリを実験対象として、味覚研究に取り組んでいます。
  味覚は嗅覚とともに、動物が食物を選択する上で最も重要な化学感覚の一つです。味物質を感知する味覚受容体は、口腔内において味を受容するだけでなく、様 々な臓器で発現し、全身の代謝制御にも関与していることがわかりつつあります。また、動物の多様な食性や食行動に味覚受容体の機能が密接に関係しているこ とが示唆されています。動物の味覚受容機構を追求することで、動物の味覚生理のみならず、食行動や代謝制御についても多くの示唆が得られるものと考えられ ます。
 動物種によって、機能的な味覚受容体遺伝子の存在は異なり、味の感じ方に影響していることが明らかになってきています。これらを調べることで得られる知 見や応用は多岐に渡ります (図1)。  ニワトリゲノムの解読から約10年、約3億年前に分かれたヒトの遺伝情報との比較を通して、味覚研究に進化的考察を加えたいと思っています。また、養鶏 における飼養や動物福祉への応用につながるよう努めていきます。  当面の研究課題として、ニワトリの基本五味 (甘味、うま味、苦味、酸味、塩味) 及び広義の味である辛味や、脂味、コク味の受容体の発現及び機能の検証に取り組んでいます (図2)。また、それら味覚受容体を刺激することで、エネルギー代謝や摂食量に対してどのような影響を与えるのかについても研究しています。 研究成果のページ Technics

□ 発現解析 :
  味覚受容体の存在の有無や場所を調べる
  ・遺伝子レベル ― RNA単離 & cDNA合成、PCR & qPCR、In situ hybridization
  ・タンパク質レベル ― 組織化学染色 & 細胞化学染色、Western blotting など

□ リガンド物質の探索と作用特性の解析 :
  味覚受容体に作用する物質を探索する & 作用特性を解析する
  ・味覚受容体遺伝子のクローニングと異所的発現細胞系の構築
  ・単離細胞、初代培養細胞、発現細胞系を用いた解析 など
   Ca2+ imaging, Patch-clamp, cAMP assay

□ 機能解析 (代謝測定および行動実験) :
  味覚受容体の生体での機能を調べる
  ・呼気ガス分析
  ・血中の代謝産物測定
  ・2瓶選択試験 など



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