研究項目
□ 老化・寿命制御の分子機構の解明とアンチエイジング創薬への応用(片倉)
最近の研究から、老化・寿命を制御する分子基盤が徐々に明らかとなり、抗老化・延命を実現する分子メカニズムについての報告が相次いでいる。当研究室においてはこれまで、ヒト培養細胞を用い細胞老化誘導因子およびシグナル経路に関する解析を進め、細胞老化研究という観点から老化を制御・誘導するシグナル・因子群の分子基盤を明らかにしてきた。そこで今後は、これら因子群の機能性およびクロストークを明らかにすることで、抗老化・延命実現のためのターゲット分子としての検証を行っていく予定である。さらに抗老化・延命を実現するアンチエイジング活性を有する因子の探索とアンチエイジング食品開発に向けた研究を行う予定である。具体的なテーマは、1)ガン細胞の無限寿命性を保証しているテロメラーゼの制御機構の解明、2)細胞老化誘導シグナルの分子基盤の解明、3)寿命制御の分子基盤の解明、4)老化に依存した疾患発症の分子機構の解明とその予防・治療に向けた試み、5)アンチエイジング活性を有する因子の探索、6)アンチエイジング食品の開発、等を予定している。
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