学術変革A「細胞質ゲノム制御」、R7年度開始の公募班の募集は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
下記は参考情報として、2025年度公募研究募集内容です。
全体像につきましては、下記文科省のHPをご覧ください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1394561_00012.htm
領域の概要
領域略称:細胞質ゲノム制御
領域番号:24A301
細胞内共生細菌やそれに由来するミトコンドリアや葉緑体は、内部に独自のゲノム(細胞質ゲノム) をもつ。これらは呼吸、細胞死、性決定や光合成など生命現象の根幹に関わるが、ゲノム改変の困難さがそれらの理解と応用を妨げてきた。本研究領域は、植物オルガネラのゲノム編集や遺伝子導入に成功しており、世界をリードできる技術開発を進めている。これらの技術を活かし、「研究項目A01:対象生物を拡大した自由自在な細胞質ゲノム制御技術の開発」、「研究項目B01:細胞質ゲノムの挙動(維持・動態・発現)の分子基盤の全容理解」、「研究項目B02:細胞質ゲノムが担う重要生命現象の解明と応用への挑戦」を実行し、オルガネラ生物学領域の「技術・基礎・応用」の全面での飛躍的な展開を目指す。
公募する内容、公募研究への期待等
本研究領域は共生オルガネラをもつ生物、すなわち全ての真核生物が対象であり、幅広い種・視点・分野からの研究を公募研究として迎えたい。ミトコンドリア、葉緑体に限らず細胞内での絶対共生関係を結んでいる宿主—細菌の組合せも対象である。公募研究の実施にあたっては、研究支援チーム(ゲノム編集支援、遺伝子導入支援、シングルオルガネラ解析支援、 呼吸生理活性測定支援、光合成 ・ 呼吸活性測定支援、バイオインフォ解析支援、タンパク質構造解析支援) による支援を受けることができる。本支援の活用を通じて、計画研究班との共同研究を促進し、領域融合型の共同研究を強力に推進することを期待している。
研究項目A01では、細胞質ゲノムを標的とした新技術開発や技術供与を実施する(キーワード:「ゲノム編集」「物質送達」「遺伝子導入」「選抜」「変異創出」など) 。ゲノム編集や薬剤送達や遺伝子組換えの領域における律速要素の課題解決を目指す提案とともに、全く新しいアプローチの提案も受け入れることで、本研究領域の発展に寄与することを期待している。
研究項目B01は、細胞質ゲノムや核様体の複製、動態、分配、伝達、遺伝、修復、排除、発現機構やエピジェネティクスなど、細胞質ゲノムの “遺伝” に関わる基礎研究を推進する。多様な生物種での「細胞質ゲノムそのものの維持・機能発現の 機構を解明する研究」と、さらにそれらに関して「オルガネラレベル・細胞レベル・個体レベルでの生理機能を調べる研究」 の両方を合わせもつ(キーワード:「遺伝子発現」「母系遺伝」「ヘテロプラスミー」など)公募研究の提案を期待している。
研究項目B02は、細胞質ゲノムが原因で引き起こされる表現形質や、人間社会への波及効果の大きな形質についての基礎と応用の両方を含む研究である(キーワード:「ミトコンドリア病」「光合成」「性分化/制御」「雄性不稔」「高機能化」など)。ミトコンドリアの機能低下を伴う多くの疾患においてそのゲノムを標的とした解析・制御・疾患治療に向けた取り組みが期待されており、本研究領域の技術は病態理解 ・ 臨床研究への活用も有望視される。また、社会的要望に応え、細胞質ゲノム制御によりSDGsを志向する応用的研究もその参加を期待している。
応募額は単年度350万円として15件、募集項目は2種類「A01制御技術」と「B01・B02遺伝理解と利用展開」とする。優先的・積極的に取り組むべき目的の一つは「先行確立されている細胞質ゲノム編集技術の早期利活用による重要生命現象の解明と応用展開と開発」であると考えていることから、「B01・B02遺伝理解と利用展開」の公募研究班の採択数を多くする予定である。本研究領域では、領域全体の交流と成果を最大にするため、公募研究としての採択/非採択に関係なく領域会議などに参加できるようにオープンな領域運営を行う予定である。また、女性研究者や若手研究者など様々なバックグラウンドの研究者からの積極的な応募を期待している。公募研究を推進する研究者には、本研究領域の目標である「細胞質ゲノムが関わる重要生命現象の解明とその応用」を目指し、計画研究との活発な議論や共同研究を推進することを期待している。
公募する研究項目、応募上限額、採択目安件数
| 研究項目番号 | 研究項目名 | 応募上限額(単年度当たり) | 採択目安件数 |
| A01 | 細胞質ゲノムを制御する技術開発と技術供与(制御技術) | 350万円 | 3件 |
| B01 | 細胞質ゲノムの“遺伝”の理解(遺伝理解) | 12件 | |
| B02 | 細胞質ゲノムが制御する重要現象の解明と応用(利用展開) |
2024年7月22日に開催されたキックオフシンポジウムにおける2025年度公募研究募集説明です。
