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九州・沖縄地方のスズメバチ

九州・沖縄地方には、スズメバチ属(一般にスズメバチと認識されているグループ)の他に、クロスズメバチ(ジバチと呼ばれることもある小型で黒い色のスズメバチ)の仲間が生息しています。

スズメバチに遭遇した場合に適切な対応をとるためには、スズメバチの習性を知っておくことが重要と考えます。

ここでは、九州・沖縄地方のスズメバチについて、画像とともに解説します。被害に遭わないよう参考にしていただければ幸いです。

スズメバチの仲間たち

一般に『スズメバチ』と呼ばれる蜂、いわゆる『黒と黄色の縞模様の大型の蜂』の仲間は、ハチ目(Hymenoptera)スズメバチ科(Vespidae)のスズメバチ属(Vespa属)に属する昆虫です。

スズメバチ属は世界から25種(あるいは22種。スズメバチの分類は意外と難しい)知られています。日本にはそのうちの7種が分布し、九州・沖縄地方には6種が生息しています。

スズメバチ科(Vespidae)には、大きく分けて、スズメバチ類(スズメバチ亜科)とアシナガバチ類(アシナガバチ亜科)が含まれます。前者にはスズメバチ属以外にクロスズメバチ属(Vespula属)が、後者にはキアシナガバチ属(Polistes属)、ホソアシナガバチ属(Parapolybia属)、チビアシナガバチ属(Ropalidia属)の3つのグループが含まれます。

いずれも真社会性の蜂で、通常は1匹の女王蜂のもと、多数の働き蜂(全て雌)が1つの巣に暮らしています。

働き蜂は巣を防衛すべく、しばしば外敵や敵とおぼしきものに対して攻撃的な行動に出ます。

特にスズメバチ類は攻撃性が強い種類が含まれるため、彼らに刺されるという被害が後を絶ちません。また毒性も強く、急激なアレルギー症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすこともあり、刺されると重症化する場合があります。

スズメバチの習性を理解し、被害回避を

福岡周辺は自然が比較的良く残っているわりに人口も多く、人とスズメバチが接触する機会が多い場所であると思います。休日には家族と一緒にハイキングや川遊びなどをして、自然を満喫する方も多いでしょう。通学や通勤途中、近くに林が残ったところを通る人も多いでしょう。そして、自宅周辺に公園や緑地があることも珍しくないのが福岡です。

緑が多いがゆえ、スズメバチと遭遇することも珍しくない一方で、自然あるいは生き物に対する理解と知識は、昔に比べ無くなってきているようです。そのため、スズメバチに対して(危険生物、不快生物に対しても)過度に恐れたり、逆に意味なく彼らを刺激したりすることがあるようです。スズメバチに対する理解があれば、不用意に彼らを刺激し攻撃されてしまうことを避けることができたのでは、と思えるケースもあります。

スズメバチの習性を知ることで無用な衝突を避けることができ、また夏の後半から秋にかけて激増する刺傷被害も減らすことができると信じ、九州・沖縄地方に生息するスズメバチについて解説します。

解説ページ目次

2012年現在、九州・沖縄地方に生息するスズメバチ属は6種4亜種です。和名をクリックすると、解説ページへ進みます。

また、今後我が国への侵入を警戒すべきスズメバチについても紹介します。

ツマアカスズメバチは、2012年には長崎県対馬市に侵入し、2017年に長崎県壱岐市にも侵入したことが確認されました。詳しくは「スズメバチ事典」より「対馬に侵入!ツマアカスズメバチ」をご覧ください。対馬や壱岐で実施した現地調査についてもまとめています。

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