日野 真人

ひの まさと
助教
1992年生まれ / 福岡県出身

▼主な研究

「カイコ人工染色体作出の試み」
「新規カイコ培養細胞の作出」
「カイコを利用した有用物質生産」

▼ 研究活動概要

(1)カイコ人工染色体作出の試み
 現在、遺伝子編集がさまざまな生物で盛んに行われております。CRISPR-Cas9の登場によって、カイコでも遺伝子ノックアウト実験は簡便に行えるようになりました。しかし、他の生物で一般的に行われている遺伝子ノックインは、カイコでは想定通りにはいかず、難易度の高い実験となっております(うまくいかない理由は分かっていません)。このような背景から、カイコに複数の外来遺伝子を同時に導入することは難しいです。この問題を解決する一つのアイデアとして、内在染色体とは独立して存在するエピソーマルベクターである人工染色体があります。ヒトやマウス、大腸菌や酵母では既に人工染色体が作出されており、カイコ版の人工染色体の作出を目指して研究しております。
(2)新規カイコ培養細胞の作出
 培養細胞は分子生物学実験になくてはならないと言っても過言ではありません。哺乳類細胞では効率の良い培養細胞の作出手法が確立されているのですが、昆虫では確立されておらず、培養細胞樹立は”運”要素の強い実験となっています。そこで、どの生物種でも容易に培養細胞樹立が行えるようになることを目標に、この機構の解明を目指して研究を行っています。作出手法の開発に付随して、新規カイコ培養細胞を樹立しており、特性評価も行っております。
(3)カイコを利用した有用物質生産
 九州大学農学研究院の昆虫ゲノム科学研究室・昆虫産業創生学研究室・昆虫食科学研究室と共同で、カイコ培養細胞/カイコ個体と、カイコに感染するウイルスであるバキュロウイルスを使用して、組換えタンパク質の作製を行っています。また、漢方で有名な冬虫夏草の培養にカイコを利用する研究も進めています。

研究キーワード

人工染色体、培養細胞、組換えタンパク質

担当授業科目(2025年度)

バイオリソース特論、昆虫機能科学特論、システム生物工学プロジェクト演習、バイオリソース特論(全て修士)

▼ 連絡先

(092)802-4818/内線4818
m.hino.018(at)agr.kyushu-u.ac.jp ※(at)を@に変えてください

▼ 学歴

2015年 九州大学農学部 卒業(蚕学研究室所属)
2017年 九州大学大学院生物資源環境科学府 修士課程 修了(昆虫ゲノム科学研究室所属)
2020年 九州大学大学院生物資源環境科学府 博士後期課程 修了(昆虫ゲノム科学研究室所属)

▼ 職歴

2020年 九州大学大学院農学研究院 衛生昆虫学分野 助教 着任
2024年 九州大学大学院農学研究院 家蚕遺伝子資源学分野 助教 着任

▼ 競争的資金獲得状況

1. 日本学術振興会若手研究、カイコ断片染色体を利用した人工染色体作製と断片染色体脱落決定因子の同定、2022 年度-2024 年度、代表
2. 令和4年度大学院農学研究院若手教員支援事業(チャレンジ研究支援(I 型))、カイコ HP1 のヘテロクロマチン形成における役割の解明、2022年度、代表
3. 令和2年度大学院農学研究院若手教員支援事業(チャレンジ研究支援(I 型))、北海道石狩マクンベツ湿原に生息する蚊より分離された Hubei mosquito virus 4 (Ishikari strain)の解析、2020 年度、代表
4. 日本学術振興会特別研究員奨励費、カイコの複製分子基盤の解明と人工染色体構築、2017 年度-2019 年度、代表
5. 九州大学アカデミック・チャレンジ(AC)、複製誘導因子を利用したカイコ 人工染色体の構築、2016 年度、代表

▼ 詳細なプロファイル

https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/masato-hino
研究者情報 URL (researchmap): https://researchmap.jp/masato_hino

▼ 自己紹介

hololiveと岩盤浴がマイブーム。電池が切れるとずっと寝ている。ただし、仰向けで寝ることができない(現在、仰向け寝の練習中)。最近、筋トレサボりがち。。