発酵食品をモデルにした複合微生物系の研究 (大城助教) 

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 News
2024/03/27 日本農芸化学会大会にて細菌叢の定量解析法について発表しました(B4中村圭佑さんのテーマ)。
2023/12/04 令和5年度日本農芸化学会西日本支部奨励賞を受賞しました(大城)。
2023/12/02 鈴木真太朗さん(M2)が日本生物工学会九州支部福岡大会(2023)で発表しました。
2023/11/13 新メンバーが加わりました。
2023/11/02 乳酸菌-酵母複合系の種間相互作用(じゃんけんゲーム)の論文が公開されました。
2023/09/21-22 日本農芸化学会中四国・西日本支部合同大会にて「乳酸菌-酵母複合系の種間相互作用」について発表しました(大城)。
2023/07/07-08 日本乳酸菌学会大会にて「乳酸菌-酵母-酢酸菌複合系」について発表しました。
2023/05/26 日本醸造学会春季シンポジウムにて講演いたしました(大城)。
2022/10/20 パン種菌叢の変遷を数理モデル化する研究について、日本生物工学会大会で発表しました(大城)。
2022/06/14 日本生物工学会から生物工学若手賞を頂きました(大城)。
2022/04/01 土壌環境微生物学研究室に着任しました(大城)。




自然発酵パン種の微生物叢の規則的な変遷現象.
自然発酵パン種を継代する過程において, 微生物叢が規則的に変遷していることが分かってきました.
小麦粉を水で練って継代を始めるとWeissella属などの第1乳酸菌が細菌コミュニティ内で優勢化し, 腐敗細菌を駆逐して発酵が始まります.すると第1乳酸菌はPediococcus属などの第2乳酸菌と交代するかのように減少を始め, このタイミングを待ち構えていたかのように 酵母が出現して乳酸菌-酵母複合系が形成されます. さらに継代を続けると第3乳酸菌が細菌コミュニティ内で優勢化していきます.
非殺菌, 開放系, スターター菌すら添加しないという自然発酵において, 微生物叢の構成メンバーが規則的に変遷するのは一体どうしてでしょうか?
私たちは, 自然発酵パン種の変遷現象に隠されている未知の微生物原理の発見を目指しています.
(生物工学会誌, 第101巻, 第4号, p162, 図3を改変)


連絡先
ご興味のある学生の方、お気軽にご連絡ください。
大城麦人
oshiro[at]agr.kyushu-u.ac.jp