抗菌作用

細菌が原因となる疾患

毛穴に黄色ブドウ球菌が入り込むことで引き起こされる「膿皮症」など、細菌が原因となる犬・猫の疾患があります。黄色ブドウ球菌はもともと皮膚に常在する菌ですが、皮膚バリア機能の異常などによって、細菌が過剰に増えることで発症します。抗菌薬の処方が行われることがありますが、耐性菌の発生や副作用への注意が必要です。

抗菌性の検討

「海藻堆積物(シアルマリン)」の抗菌性を検討するため、生育阻止機能を調べる抗菌スペクトル試験を行いました。その結果、「大腸菌K12」、「大腸菌O-157」、「黄色ブドウ球菌」に対して、強い抗菌性を示しました。

抗菌スペクトル試験

  • どのような菌に対して生育阻止機能を持つのか調べる時に抗菌スペクトル試験を行います。
  • 海藻堆積物(シアルマリン)起源の微生物から抗生物質のような抗菌作用が認められたので抗菌作用の強度評価を行った。中心に糖鎖栄養素抽出液(シアルマリン抽出液)を置き、放射状に大腸菌K12、大腸菌O-157、黄色ブドウ球菌を画線摂取し、培養生育後、阻止された長さにより抗菌力を判定する。
抗菌スペクトル試験
スペクトル試験の結果、
大腸菌K12、大腸菌O-157、黄色ブドウ球菌の
全てに対して、強を示した。

真菌類への作用

培養した大腸菌に「糖鎖栄養素抽出液(シアルマリン抽出液)」を作用させると抗菌性を示しましたが、同じ実験を真菌類である「コウジカビ」に対して行うと、ほとんど抗菌性を示しませんでした。

大腸菌及びコウジカビに対する、抗菌性の検討

糖鎖栄養素抽出液(シアルマリン抽出液)のpHが約2.7であったため、糖鎖栄養素抽出液(シアルマリン抽出液)を中和して抗菌性を検討した。その結果、不溶性物質があらわれ抗菌性は見られなかった。
そこで、この不溶性物質を回収後、HClに溶解し、さらにpH2.7に調整したものについて抗菌性を検討した。
その結果、この不溶性物質に抗菌性があることがわかった

抗菌スペクトル試験

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