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生垣や庭木にスズメバチがやって来る理由

夏の終わり頃から晩秋の時期、家の周りや庭木のあたりをスズメバチがよく飛び回っています。

植木などの手入れをしていて「ブーン」という音の方向に振り向いたら、目の前にスズメバチが飛んでいて怖い思いをした方や、子供がスズメバチに刺されたらどうしようと心配している親御さんも多いかと思います。特に新興住宅地などではスズメバチを見慣れていない人も多いでしょうから、どう対応すれば良いかわからないかもしれません。

庭木のシマトネリコに飛来した
オオスズメバチ

生垣のネズミモチに飛来した
オオスズメバチ

しかし、生垣や庭木の周りをスズメバチが飛んでいても、巣がそこにない限りはスズメバチが人をいきなり刺すことはまずありません。

手で追い払うなどいきなり接触しない限り、また、50センチ以内という過度に近づきすぎない限り、もっとも攻撃的なオオスズメバチですら我々人間には関心を示さないので、そっとしておけば危険はありません。彼らにとっては、それどころではない状況にあるからです。

ただし、オオスズメバチに関しては、良好な餌場に人が急に接近しすぎると刺してくる可能性がありますので注意が必要です。

スズメバチがやってくる3つの要因

花が咲いていて、その蜜を目的にやってきているのであれば、集まる理由は直ちに理解できます。しかし、花もなく、また獲物となる虫がたくさんいるようにも思えないところにスズメバチが頻繁に飛来するのはどうしてなのでしょう?

ここでは、意外と知られていない3つの要因と、それらのスズメバチを過度に恐れる必要がない理由について解説していきます。

カメムシとスズメバチの意外な関係とは?

シマトネリコやネズミモチにコガタスズメバチがやってくるのは、カメムシが原因です。

⇒ 樹液にそそられて -生垣や庭木には甘い誘惑がある-

花も虫もいないのに、なぜ?

例えば、モッコウバラに頻繁に飛来するキイロスズメバチ。花もなく、虫も付いていないモッコウバラでも、好む理由があるのです。

⇒ 花外蜜腺が誘う -花以外の場所から出る甘い蜜-

キイロスズメバチが探しているものとは?

キイロスズメバチがコナラの周りを飛び回り、何かを探しています。

⇒ 甘露を求める -虫の出す甘い匂い-

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