九州大学大学院農学研究院 動物生命科学研究室では、動物細胞とニワトリ胚を用いた研究技術を持ちます。
1.収縮機能を維持した無血清平滑筋細胞
培養肉で懸念されている血清からのウイルス混入の可能性を除外することができます。当研究室の細胞はより生体に近い状態を維持しています。培養肉研究のみならず、血管収縮モデル、消化管収縮モデル研究にも適しています。
2.ニワトリ胚の無卵殻培養
ニワトリ胚の卵殻を除去し、プラスチックカップで15日胚まで育てることに成功しています。食肉を構成する骨格筋や平滑筋の成長を追跡できます。この培養系は薬剤のスクリーニングや食品等の機能性物質が食肉構成組織の成長に与える影響を検証することも可能です。
3.細胞培養系を用いた遺伝子組み換え培養肉の基盤研究
マウス骨格筋の筋芽細胞の筋線維形成の阻害、マウス脂肪前駆細胞株を用いた脂肪細胞分化の阻害と筋幹細胞遺伝子Pax7遺伝子による脱分化細胞の誘導等の研究実績を持ち、畜産廃棄部位の食肉化、未分化細胞誘導による培養肉幹細胞の誘導を目標としています。ニワトリ細胞を用いたデータ取得実験を行っています。
正常脂肪細胞(マウス)
分化阻害細胞(マウス)
共同研究を希望される国内外の企業、研究機関を随時募集しています。
実績
2023年度 研究コンサルティング契約 (株)リックス
https://www.rix.co.jp/