近年、世界的な人口増加や自然災害、地球温暖化により食料の安定供給と確保が課題となっています。肉類も例外ではなく、欧米では地域生産量が消費量を上回っているのに対し、人口増加の著しい途上国、特にアジアでは生産量が足りず将来さらに深刻な問題となることが予測されています。家畜数の増加は世界の穀物飼料の調達合戦、家畜排せつ物による環境負荷に直結しており持続的な食肉生産を考える必要があります。
そこで、動物生命科学研究室では畜産廃棄物の低減と活用を目指してニワトリの消化管から食肉シーズ細胞を樹立し、新たな食肉生産法を開発することを研究ゴールとしています。
その達成のために以下の研究プロジェクトに取り組んでいます。
- 食肉構成細胞の相互分化制御機構解明
- 無血清培養液による安心安全な培養肉開発への基盤研究