九州大学熱帯農学研究センターの松元賢教授らの研究グループは、ノウタス株式会社と連携し、トリコデルマ菌を活用したぶどう苗木の植え付け実証試験を大阪府高槻市のノウタス高槻農園において開始しました。
本実証試験は、トリコデルマ菌が有する植物生育促進機能や根圏環境改善機能に着目し、ぶどう苗木の活着促進や初期生育向上への効果を検証することを目的としています。
ノウタス株式会社は、ぶどうを核とした地域活性化プロジェクト「パープルM事業」を推進しており、大阪府高槻市と連携してぶどう産地形成や新品種開発に取り組んでいます。高槻市では、ぶどう栽培を通じた地域振興や農業の持続的発展に向けた様々な取り組みが進められています。
今回の実証では、九州大学熱帯農学研究センターが蓄積してきた有用微生物に関する知見を活用し、トリコデルマ菌処理区と対照区を比較しながら、苗木の活着率、根群形成、生育状況等について継続的な調査を実施します。
トリコデルマ菌は、土壌中に広く存在する糸状菌であり、植物根圏への定着を通じて生育促進や病害抑制に寄与することが国内外で報告されています。本研究では、実際の生産現場においてその効果を検証し、持続可能な農業技術としての実用化可能性を評価します。
今後は、生育データの収集・解析を進めるとともに、ぶどう栽培における有用微生物利用技術の高度化を図り、環境負荷低減型農業の実現に貢献してまいります。
【関連リンク】
・ノウタス株式会社プレスリリース 「ノウタス、高槻・樫田でトリコデルマ菌を活用したぶどう苗木の植え付け実証を開始」 (PR TIMES掲載)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000100271.html
【お問い合わせ先】
松元 賢(Masaru MATSUMOTO)
九州大学熱帯農学研究センター・副センター長
Tel:092-802-4834
E-mail: mmatsu@agr.kyushu-u.ac.jp
Web: http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/tropic