誘導結合プラズマ発光分光分析計 Agilent 5800 ICP-OES

概要

メーカーアジレント・テクノロジー
設置場所ウエスト5号館305室
担当者松永

特色

一度の測定で多元素を同時に定量でき、1サンプル約1分で分析が可能。また、オートサンプラにより最大360サンプルの自動分析が可能である。樹脂製のネブライザ(OneNeb 2)使用により、大部分のサンプルマトリックスに対応可能となっている。検量線のダイナミックレンジが 106と広く、ppb ~ % オーダーまでの濃度範囲で精度よく分析することができる装置である。

参考URL

https://www.chem-agilent.com/contents.php?id=1005979

主な仕様

装置本体

機種Agilent 5800 ICP-OES
トーチ一体型標準品(TDS <10%, HF ×, 有機溶媒 ×)
チャンバダブルスプレーチャンバ(TDS 可, HF ×, 有機溶媒 可)
ネブライザOneNeb2(TDS <25%, HF 可, 有機溶媒 可)
測定モードアキシャル(VDV-A)、ラジアル(VDV-R)
測定可能元素元素表
検出限界(DL)DL基準値
マルチモードサンプル導入システム(MSIS)低 ppb レベルの検出下限で、As、Se、Hg などの水素化物元素を分析しながら、
非水素化物元素も同時に分析します。
https://www.chem-agilent.com/pdf/low_5991-6453JAJP.pdf
加湿器加湿器はネブライザガスを湿らせてサンプル導入コンポーネントへの
高マトリックスサンプルの蓄積を低減します。サンプルの塩濃度が
3%を超える場合に使用を推奨します。
https://www.agilent.com/Library/technicaloverviews/Public/5991-7290EN.pdf

冷却水循環装置

機種G8489A
設定水温20℃

オートサンプラ

機種SP4 オートサンプラ
ラック標準ラック:1ラック
・34ウェルラック(チューブ外径29 mm×12、チューブ外径17 mm×22)
サンプルラック:各4ラック
・容量60本、チューブ外径17 mm、最大チューブ高150 mm
・容量90本、チューブ外径13 mm、最大チューブ高150 mm

ソフトウェア

  • ICP Expert (Ver. 7.5)
  • ICP Expert demo(解析用)

ご利用方法・注意事項

装置の利用により得られた研究成果について学会や学術論文等にて公開される際は、九州大学大学院農学研究院研究教育支援センター(Center for Advanced Instrumental and Educational Supports, Faculty of Agriculture, Kyushu University)にて実施された旨、あるいは当センターの機器を使用された旨を謝辞や実験方法の項への記載をお願いいたします

依頼測定(分析を依頼する場合)

依頼測定のご利用方法

ご依頼の前に事前相談をお願いいたします。その後、依頼測定利用申込書をご提出の上、センター技術室(ウエスト5号館312室)までサンプルをお持ち(又はご送付)下さい。
測定結果をご連絡した後に測定料金をご請求させていただきます。
ご希望の結果が出ない場合でも測定料金をご請求させていただきます。

測定料金

学内: 1,400円/件  学外: 1,900円/件
原則としてご希望のデータが得られなかった場合にも課金いたします。
測定には装置の予約状況、測定条件などにもよりますが1週間ほどかかります。お急ぎでのご依頼の場合は、ご相談ください。

サンプルについて

前処理を行ったサンプルのみの受付となります。前処理はおこなっておりません。サンプルは可能な限りフィルター処理をお願いいたします。定量の場合、検量線用の標準サンプルもご用意をお願いいたします。

自主測定(装置をご利用の場合)

自主測定のご利用方法

機器・実験室利用申込書をご提出してください。
使用料金は1時間あたり4,600円(学外: 6,000円)です。各種研究経費によるお支払いが可能です。予約の際に経費をご指定してください。

使用上の注意

測定サンプルについて

ネブライザの詰りを防ぐため、サンプルはフィルター処理をしたものをご準備ください。フィルター処理が難しい場合は、測定前にご相談ください。また、装置へのダメージを防ぐため、フッ化水素酸サンプルや高アルカリ性のサンプルは不可とさせていただきます。有機溶媒や高塩濃度サンプルについては要相談としております。
定量の際、標準サンプルと測定サンプルのマトリックスが異なる場合は、可能な限りマトリックスマッチングを行ってください。

装置利用時の消耗品と廃液について

リンス液(0.1 N HNO3溶液等)や廃液タンクは各自でご準備の上、当日お持ち込みください。利用に伴い発生したゴミ・廃液は回収をお願いします。