21年度 筋生理学研究会を開催しました

2021年11月19日の金曜日に、当研究室主催の「21年度 筋生理学研究会」を開催しました。今回は、鳥取大学大学院 共同獣医学研究科 基礎獣医科学講座 教授(同大学院附属 獣医学教育研究開発推進センターセンター長)保坂 善真 先生をお迎えし、「エストロゲンがつかさどる筋組織の質的・量的制御」のご講演を賜わりました。性ホルモンであるエストロゲンが、筋幹細胞(衛星細胞)に対してポジティブかつ重要な生理機能を有することを、ご自身の研究プロジェクトの結果をお示しいただきながら、大変明快にご解説いただきました。また、何故、先生はエストロゲンに着目されたのか、そのプロセスについても丁寧にご説明くださった点は、研究の進め方に日々悩む管理人鈴木をはじめとして、学生さんにとっても、大いに参考となったはずです。保坂先生はもちろんのこと、とても集中して講演を聴いていた学生さん(授業でもその姿を拝みたい)、積極的にたくさん質問してくれた高学年メンバー、そして質問が溢れ出てとまらない先生方のおかげ様で、秋にふさわしい実りある研究会となったと言っても過言ではないでしょう。皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

ご参考までに、今回の御講演に関連する保坂先生がご発表された論文の情報を共有させていただきます。要チェックですぞ。

  1. "Absence of estrogen receptors delays myoregeneration and leads to intermuscular adipogenesis in a low estrogen status: Morphological comparisons in estrogen receptor alpha and beta knock out mice." (PMID: 33967186, PMCID: PMC8349812, DOI: 10.1292/jvms.20-0696)
  2. "Estrogen modulates the skeletal muscle regeneration process and myotube morphogenesis: morphological analysis in mice with a low estrogen status" (PMID: 34670921, DOI: 10.1292/jvms.21-0495