マトリクス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析装置 AXIMA Performance

概要

メーカー島津製作所
設置場所ウエスト5号館305室
担当者松永

特色

1~200 kDaまでの幅広い質量数範囲に対応している。高感度で高い精度での質量数決定が可能。タンパク質、糖質、核酸などの高分子が測定可能。CIDを備えておりMS/MSデータを得ることが可能

参考URL

https://www.an.shimadzu.co.jp/ms/axima/pfm.htm

利用事例論文リスト

主な仕様

  リニアモード リフレクトロンモード
質量範囲 1~500,000 1~80,000
質量分解能 5,000 20,000
質量精度 30 ppm 5 ppm
加速電圧 ±20 kV ±20 kV
検出器 Electron Multiplier Micro Channel Plate
飛行距離 1,200 mm 2,000 mm
プリカーサーイオン選択能 400
質量精度(MS/MS) 150 ppm
レーザー波長 337 nm

ご利用方法・注意事項

装置の利用により得られた研究成果について学会や学術論文等にて公開される際は、九州大学大学院農学研究院研究教育支援センター(Center for Advanced Instrumental and Educational Supports, Faculty of Agriculture, Kyushu University)にて実施された旨、あるいは当センターの機器を使用された旨を謝辞や実験方法の項への記載をお願いいたします

依頼測定(分析を依頼する場合)

依頼測定のご利用方法

ご依頼の前に事前相談をお願いいたします。その後、依頼測定利用申込書およびサンプルシートをご提出の上、センター技術室(ウエスト5号館312室)までサンプルをお持ち(又はご送付)下さい。
測定結果をご連絡した後に測定料金をご請求させていただきます。

測定料金

2,400円/サンプル
原則として質量データが得られなかった場合にも課金いたします。
測定には1週間ほどかかります。お急ぎでのご依頼の場合は、ご相談ください。

測定サンプルについて

サンプルは適切な前処理(脱塩等)を施したものをご用意下さい。それ以外のものについてはお問い合わせ下さい(装置保護のため、不純物が多い測定サンプルはお断りする場合があります)。
サンプル量はペプチドの場合は 1 pmol/µL以上、タンパク質の場合は 10 pmol/µL以上が目安です。
マトリックスはSA(シナピン酸)、CHCA(α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸)またはDHB(2,5-ジヒドロキシ安息香酸)よりご選択下さい。これら以外に関してはご相談下さい。

自主測定(装置をご利用の場合)

自主測定のご利用方法

機器・実験室利用申込書をご提出してください。
使用料金は1時間あたり1,200円です。各種研究経費によるお支払いが可能です。予約の際に経費を指定してください。

サンプルプレートについて

研究室でご用意される場合は384ウェルタイプサンプル用の島津のプレートをご用意ください。
支援センターでも384ウェルサンプルプレートを貸し出しております。ご利用の際はご連絡ください。

使用上の注意

  1. AXIMA-CFR plus(以下、本装置)の利用は、機器・実験室利用申込書をご提出し操作講習会を受講した方に限ります
  2. 利用に関して、利用登録並びに講習会受講後に農学研究院研究教育支援センターホームページ上にある装置予約システムで予約を行った上で、ご利用ください。入室には利用登録後にお渡しいたします利用証(カードキー)をご利用ください。退室時に無人になる場合は必ず施錠してください。カードキーの取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
  3. 測定時は必ず白衣を着用してください。
  4. 装置へのダメージを防ぐため不純物の多いサンプルはなるべくさけ、精製物の測定を原則とします。
  5.  測定時は常に真空度に注意してください。特にサンプルプレート挿入後の電圧の付加は真空度(Gauge 1が8.0E-4Pa以下)であることを確認した後におこない、放電させないようにすること。
  6. データファイルは所定の研究室のフォルダー内に保管し、バックアップは各自でおこなってください。USBメモリを使用する場合は必ず直前にウイルスチェックをおこなったものを接続すること。
  7. 測定終了後は以下の操作を行うこと。
    1. Camera画面を閉じる(ハロゲンランプの消耗を防ぐため)
    2. Tuning ModeをServiceにする。
    3. ソフトウェアは終了せず、起動したままにしておく。
    4. モニタ電源をOFFにする。(パソコン本体は起動したまま)
  8. 使用簿に必要事項を記入し、かならず開始時間、終了時間、使用時間を記入ください。使用時間は1時間単位になります。